消費税延期を発表する際「アベノミクスは道半ば」と総理は
言っていましたが、アベノミクスは道半ばではありません。
日本銀行はすでにやるべきことはやっており、今年はじめに
発表された「マイナス金利」は、はっきり言ってやり過ぎです。
政策の環境は整っても、社会がついていけなかったのです。
少々景気がよくなったところで、個人も企業も安心して財布の
紐を緩める時代ではなくなったのです。
そもそも「アベノミクス」で景気をよくし、賃金や物価を上昇させ
どさくさに消費税をあげ、あわよくばほかの税金もあげて
国の財政を健全化する目論みでした。
それができない状態なのです。
2019年に延期するのは、過去の日本や他国の実績から
「オリンピックの前は景気がよくなる」という法則を期待して
いるだけで、アベノミクス云々ということを最早安倍総理も
考えてはいません。
「景気は一時的によくなり、消費税は確実にあげられる」
これが今回の修正されたシナリオです。
確かにオリンピックまでは景気はよくなるでしょう。
しかし、オリンピックが終わった2020年末から日本経済が
崩壊の一途をたどることは確実です。
つまり、アベノミクスは失敗したのです。
私は野党のように安倍総理を叩くつもりはありません。
安倍総理の言うとおり「経済は生き物」で、総理就任時と
今では状況が変化しています。
2019年消費税10%にしてもいいです。
しかし、2020年以降国の財政が火の車になることは
見えています。
消費して税金を徴収するのではなく、収入を得る時に
徴収する金額を増やすという方向に早く修正してください。
それと、関西電力が
「原発が稼働できないので、電気料金を値上げします♪」
と言うノリで
「消費税が増税できないので、社会福祉政策減らします♪」
というのもやめてください。
今、社会はそんな温くはありません。