2016年11月6日日曜日
貸切バス事業者安全性評価認定三ツ星事業者ですら運転中にはポケモンGO
岡山市に本社がある「両備ホールディングス」によりますと、
先月31日、外部からの指摘を受けてインターネットの
動画投稿サイトの映像を調べたところ、バスの運転手が
運転中にハンドルを動かしながらスマートフォンで
ポケモンGOの画面を操作している様子が映っていました。
その後の調査で、41歳の男性運転手が、伊丹空港で
客を降ろして営業所に戻る途中、運転しながらポケモンGOを
していたと認めたということです。会社に対しこの運転手は
「申し訳ないことをした」と話しているということです。
文面はNHKのニュースから画像はYouTubeからのものです。
流出した映像自体は短時間で情報も少ないのに、両備バスが
運行していることを特定して会社へ指摘するところは
或る意味ネット時代の脅威を感じます。
両備ホールディングスは貸切バス事業で国内有数の企業です。
貸切バス事業者安全性評価認定制度認定事業三ツ星認定を
取得しております。
ただこの貸切バス事業者安全性評価認定制度自体が胡散臭い
制度なので、旅行業社、特に学校や要人を顧客とする旅行業社
は、この制度について顧客に説明や情報提供しているようですが
正直関係ありません。あくまで企業の取り組みを国土交通省の
目線で評価しているもので、実際ハンドルを握る乗務員の質や
レベルではないのです。
今年はじめ軽井沢での大事故をもう忘れているのかと
怒りの声も聞こえる中、私は別の問題を感じます。
この動画は降車後から入庫までの回送中に撮影されたものです。
ということは、社員か委託かは別にして、言わば身内から流出した
動画です。
どういう意図でこの動画を投稿したのかはわかりませんが
これをよしとしたバス業界の現場だけの空気が蔓延している
ところはあったはずです。でなければ投稿せず撮影者は匿名で
企業に内部通報していますし、この企業に恨みがあり、世間に
訴えかけるなら、あからさまに運転席横乗降口のそばの
車番・乗務員名が記載された名札も撮影したはずです。
ポケモンGOはゲームが作られた経緯から、自動車を運転する
速度でプレイができるというのは確かに矛盾しています。
しかし、今回の件はもっと別の闇、モンスターを映し出して
いるのではないでしょうか?