JR西日本が2016年10月27日(木)、大阪駅の北側付近で
進めている「東海道線支線地下化・新駅設置工事」の様子を
報道陣に公開しました。
現在京都と関西空港を結ぶ特急はるかが走る梅田貨物線
東海道線支線を少し東寄りにコースを変え地下に移設し、
大阪駅北側に「北梅田駅」をつくるのです。
これで大阪駅と関西空港の所要時間が短縮され、3年後
東大阪市から新大阪駅まで直通する「おおさか東線」の
北梅田駅への延伸で「人の流れが大きく変わる」と
ありますが、私はこれで交通の便がよくなるとは思えません。
確かに大阪駅から関西空港は便利になります。
しかし、京都駅からは停車駅が増えるので所要時間は
伸びます。また、北梅田から西九条はほぼ現状どおり、
福島駅の踏切も撤去されません。
おおさか東線も久宝寺からの人は大阪駅へのアクセスが
向上しますが、奈良からは快速のほうが早いので
特に便利ということにはならず、むしろ東大阪市民が
梅田に流れやすくなるため、なんばの地盤沈下が懸念
されります。
また今回「大阪駅」とせず「北梅田」としているのも
疑問です。東京駅のように大阪駅として乗り換えの利便性をはかるつもりがまったくないようです。
つまりJR西日本がつくりやすいところにつくる
今回のプロジェクトはただそれだけのようです。
将来、関西空港に新幹線など高速アクセスができると
北梅田駅が北新地駅のようにならないか心配です。