「ひとつに結束すべき時が来た。
私は全てのアメリカ国民のための大統領になる」
トランプ氏の大統領選挙勝利宣言はそれまでの過激な
発言からはクールダウンした極めて普通の内容でした。
日本に対しても厳しい発言をしていましたが、安倍総理
からお祝いと近く会いたいという電話に対し
「すばらしい提案で、ぜひお会いし、前向きな議論をしたい。
安倍総理大臣の経済政策など、業績を高く評価している。
今後、数年間、ともに働くことを楽しみにしている。
日米関係は卓越したパートナーシップであり、この特別な
関係をさらに強化をしていきたい」と応じました。
一方フィリピンのドゥテルテ大統領は人権無視の強硬な
麻薬撲滅政策に対しオバマ大統領から批判をうけたことで
険悪なムードになっています。中国訪問の際、演説で
「軍事的にも経済的にもアメリカと決別する」と言いいながら
後の会見で「米国との関係を絶つつもりはない」と釈明
しています。
まるで大統領当選前と当選後のトランプ氏のようですが
ドゥテルテ大統領は9日の演説で、
「アメリカとは戦いたくない、なぜならトランプ氏がいるからだ」
トランプ氏の勝利を祝福しています。
ドゥテルテ大統領は、はじめからオバマ大統領の任期が
切れるのを計算し次の政権で関係修復する計画だったのです。
ドゥテルテ大統領、トランプ次期大統領の共通点は
一見政治素人で暴言王のように見えますが、実は先のことを
考えているところです。
だから発言だけで腹の中はわからないのです。
今後はこのような指導者が流行りとなり、世界的に
明日が見えづらいことになるかもしれません。