2016年11月11日金曜日

ドゥテルテ大統領、トランプ次期大統領の共通点

「ひとつに結束すべき時が来た。
私は全てのアメリカ国民のための大統領になる」

トランプ氏の大統領選挙勝利宣言はそれまでの過激な
発言からはクールダウンした極めて普通の内容でした。
日本に対しても厳しい発言をしていましたが、安倍総理
からお祝いと近く会いたいという電話に対し
「すばらしい提案で、ぜひお会いし、前向きな議論をしたい。
安倍総理大臣の経済政策など、業績を高く評価している。
今後、数年間、ともに働くことを楽しみにしている。
日米関係は卓越したパートナーシップであり、この特別な
関係をさらに強化をしていきたい」と応じました。

一方フィリピンのドゥテルテ大統領は人権無視の強硬な
麻薬撲滅政策に対しオバマ大統領から批判をうけたことで
険悪なムードになっています。中国訪問の際、演説で
「軍事的にも経済的にもアメリカと決別する」と言いいながら
後の会見で「米国との関係を絶つつもりはない」と釈明
しています。
まるで大統領当選前と当選後のトランプ氏のようですが
ドゥテルテ大統領は9日の演説で、
「アメリカとは戦いたくない、なぜならトランプ氏がいるからだ」
トランプ氏の勝利を祝福しています。
ドゥテルテ大統領は、はじめからオバマ大統領の任期が
切れるのを計算し次の政権で関係修復する計画だったのです。

ドゥテルテ大統領、トランプ次期大統領の共通点は
一見政治素人で暴言王のように見えますが、実は先のことを
考えているところです。
だから発言だけで腹の中はわからないのです。
今後はこのような指導者が流行りとなり、世界的に
明日が見えづらいことになるかもしれません。