プロ野球「阪神タイガース」の原口選手が本日、
ナゴヤドームでの試合でプロ1号本塁打を放ち
快勝し、同球団のナゴヤドームの連敗ストップ
に貢献しました。
2009年のドラフト6位で入団した原口選手は
2012年から毎年自由契約となり、ここ3年間は、
契約支配下選手ではなく、育成選手としての
選手生活を送ります。
今シーズンも期待されながら育成選手でしたが、
1週間前、1軍に登場すると初打席でヒットを放ち
活躍しました。急遽支配下選手に登録されたため
背番号94に変更となったものの、ユニフォーム
が間に合わず、山田コーチのユニフォームで試合
にのぞみました。
もちろん原口選手の努力は相当のものだったと
思います。ベンチで試合を観戦する原口選手の姿は
常にメモを取っている様子でした。
しかし、もうひとつ見逃してはいけないのは、
好調な原口選手の支配下登録と1軍昇格を瞬時に
おこなった「体制」があります。
金本監督は監督就任前から掛布氏と選手の育成や
起用法について意気投合しており、絶対の信頼が
あります。1軍の選手起用をしながら、常に掛布
2軍監督から、どの選手がどのようによいのかを
聞いているため、1軍に上がってきたばかりの選手も、
ずっと1軍にいる選手のように使っていきます。
もちろん信頼だけではなく、就任直後から全選手を
見てきたところもありますが、選手の好不調は
変動します。そこをつかんでいるのが大きいのです。
一方掛布2軍監督は自分が推薦した選手をどんどん
1軍で使ってもらえるので、より現実的に1軍で
どのように活躍させるかまで考えて選手を育成
できます。育成される選手も1軍に行って活躍する
選手を見れば、練習に自然と力が入ります。
原口選手の例でいうと、掛布2軍監督の推薦を聞いた
金本監督がすぐに球団幹部に直談判して契約させて
支配下選手にしたそうです。
結果、球団フロント、1軍、2軍が一体化していることが
今日の原口選手の活躍に繋がっているのです。
シャープが本社機能を堺工場に移転するという
ニュースがありました。
シャープの液晶テレビ事業は、今世紀初めは業界の
最先端を走っていたものの、世界市場の動きに乗り遅れ
台湾企業の傘下となりました。
シャープ復活の鍵は、今の阪神タイガースの「体制」を
お手本とすべきかもしれません。