2016年5月27日金曜日

リーマン・ショックということば

安倍晋三首相は主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)
に出席後、記者団に次のとおり報告しました。

今回のサミットで、世界経済は大きなリスクに直面している
という認識については一致することができた
(世界経済に関し)最近の14年6月~16年1月には
リーマン・ショック前後の08年7月~09年2月と同じく
55%下落した
世界経済は分岐点にある。政策対応を誤ると、
危機に陥るリスクがあるのは認識しておかなければならない

首相はこれまで、消費増税について「リーマン・ショックや
大震災のような事態が発生しない限り実施する」と繰り返し
発言していました。今回の発言は「リーマンショック前後の状態」
と「リーマンショック」ということばを使用し、この先安倍総理が
消費税延期を視野に入れているものとみられます。

先日の呟き「思い切った税制改革」において
「今、消費税増税を取りやめると表明すると、伊勢志摩
サミットでの立場が悪くなるので、本音がでるのは
参院選の前か後かになりそうです。」
と私は述べましたが、サミットで言える空気になったので
このタイミングで切り出したのだと思います。
ということは、参院選が衆参同時W選挙となる可能性も
大きくなってきました。

今回の消費税増税については「軽減税率」なるものが
セットとなる前提でした。
「引き上げ延期になるのかならないのか」が政治的な
タイミングで左右されていることだけで、時間やお金が
無駄に動いていることを首相は認識できているのか?
私が気になるポイントです。