2016年5月26日木曜日

40年前の番組表から見るテレビ番組の衰退

お昼のテレビ番組を見て思いました。
最近、テレビの番組の放送時間が総じて長くなってませんか?

現在、大手民放各社は13時で終わるお昼の番組がありません。
昔はサラリーマンが定食屋でご飯を食べた後、店のテレビを見て
一服し、午後1時が近づいたら会社に戻るというパターンが多かった
と思います。とろが今は2時頃まで続く番組が多いので、時計を
見ずに、ゆっくりテレビを見ていたら遅刻してしまいます。
最近はご飯を食べた後は、ネットやゲームをしているので
こんな心配は不要なのでしょうか?

ふと気がつくと19時からの番組も同様です。







上は某サイトで掲載されていた40年前のテレビ番組表です。
昔は人気番組の再放送を夕方に放送していましたが、夕方6時
からはニュース番組をする傾向になっていく、その時のものです。
この後「夕焼けにゃんにゃん」というフジテレビ系列のバラエティ番組
の登場から、再放送枠は消滅する傾向にあります。
19時台は、アニメ、特撮、バラエティ、ドラマなどを30分枠×2で放送
していましたが、今は60分枠が常識です。

テレビの需要やスポンサーの都合にもよるのかもしれませんが、
番組の本数は減って放送枠は大きくなっているようです。
それは制作コストの削減につながり経費削減となる一方で
番組の質の低下は免れません。
番組がつくれない理由のひとつに企画力が乏しいことも言えます。
毎日放送で深夜放送されていた「夜はクネクネ」という番組は
NHK「鶴瓶の家族に乾杯」に代表される、芸能人が日本各地を
歩き回る旅番組、温泉番組、グルメ番組の基本となりました。
90年代からも深夜番組の企画がヒットしてゴールデンの時間帯に
進出する傾向がありましたが「めちゃ×2モテたいッ!」が「めちゃイケ」
として残っている以外はあまり印象がありませんし、この番組が
あまり現在のテレビ番組に影響を残しているとも思えません。

広告収入を得るのにテレビ業界が苦戦していると言われますが
テレビにはまだまだ可能性はあると思いますし、今も影響は大きい
と言えます。
最近の番組で凄いと感じた企画もあります。
NHKの「ケータイ大喜利」というメwebとテレビを組み合わせた
番組です。
このような新しいアイデアの番組を今後も期待します。