2016年5月12日木曜日

決めたルールを実践できない日本野球機構(NPB)の体質

昨夜、甲子園球場でおこなわれた阪神対巨人戦、
3回表の巨人の攻撃でとんでもないジャッジが
ありました。

2死1塁2塁でセンター前ヒットにより2塁走者が
本塁へスライディングしましたが嶋田哲也球審は
アウトを宣告します。
笑顔が素敵な嶋田哲也












ここで巨人からセーフではないかと抗議があり
ビデオ判定の結果
「ビデオを検証の結果、コリジョン(ルール)を
適用してセーフとします」
と言い放ちます。

杉永政信













コリジョンルールとは本塁でのクロスプレーの
危険を取り除くため、今年から導入されたルールです。

捕手がボールを持たずに得点しようとしている走者の走路をブロックすることはできない。
もし捕手がボールを持たずに走者の走路をブロックしたと審判員が判断した場合、
審判員はその走者にセーフを宣告する。

とあり、これを適用してセーフとなりました。

捕手が送球を実際に守備しようとして 走者の走路をふさぐ結果になった場合 (たとえば、送球の方向、軌道、バウンドに反応して動いたような場合)





















上は当日のテレビ放送のキャプチャー画面です。
センターからの返球がピッチャー横を通過時、
原口捕手はホームベースより前にいます。
しかし、送球が3塁側に反れたため、体で止めに
いっている様子がわかります。

先ほどのコリジョンルールのつづきです。

前記にかかわらず、捕手が送球を実際に守備しようとして
走者の走路をふさぐ結果になった場合
(たとえば、送球の方向、軌道、バウンドに反応して動いたような場合)には、
本項に違反したとはみなされない。
また、走者がスライディングすることで捕手との接触を避けられたならば、
ボールを持たない捕手が本項に違反したとはみなされない。

つまり、今回原口捕手は送球を追った結果
走路をふさぐ結果になったため、仮に送球を
捕球できなかったとしてもコリジョンルール
うえで違反ではありません。
単純に杉永政信、嶋田哲也はじめ、この試合に関わった
審判員が決めたルールを実践できなかっただけです。

先日の「よくわからないプロ野球」でも述べたとおり
問題の根底には日本野球機構(NPB)の体質に
あります。

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よくわからないプロ野球」の補足

5月7日阪神対ヤクルト戦で、杉本大成審判員が
「本塁でのフォースプレイではビデオ判定できない」
と発言したことに対し、一審判員の判断で、そのような
ことを言っていいのか?と警鐘を鳴らしましたが
今回ルールを見て理解できました。
先ほどのコリジョンルールの次の文面です。

本塁でのフォースプレイには、本項を適用しない。

つまり5月7日の杉本大成審判員はあの時
適当に言ったのではなく、単純にコリジョンルール
ビデオ判定を勘違いしていたのです。

しかし5月7日にしても11日にしても、誤審から
試合の流れは大きく変わり、勝敗に直結しました。
こんなに頻繁に誤審をする日本野球機構(NPB)の
体質は早く改善すべきです。
クールな男前 杉本大成