子供のころから、自分はどうして生まれ
どこにいて、どうなるんだろうか?
物心つく前から、特撮や不思議な映像、
またアメリカ人が月に到達したのを見て
いろいろなことを考えました。
もちろん宇宙の仕組みなんて
未だに想像ができません。
少なくとも太陽系誕生=宇宙誕生
ではないことくらいしかわかりません。
しかしその反面、知っていて当然なのに
今になってわかったこともあります。
それは「日本の気候がなぜ住みやすいか」
ということです。
近年、温暖化で夏期の最高気温35度は
あたりまえ、梅雨の蒸し暑さも厳しいです。
この状況だと不思議ではないかもしれませんが
最高気温が30度くらいの頃は
欧米と比べて南に位置する日本が
なぜ灼熱にならないのか不思議でした。
欧州は偏西風により温暖であることは
授業で習いましたが、欧米より赤道に近い
日本の北部や日本海側がなぜ積雪するのか
誤解をしていました。
雪雲が大陸から来て雪を降らすものと
思っていたのです。
よくよく考えると、それが正しいのなら
北京、平壌、ソウルは豪雪地帯のはずです。
宇宙について想像豊かな少年も
近隣のことはよくわかっていなかったのです。
この疑問の真実を伝えてくれたのは
昨年12月7日呟いた「四国の豪雪」です。
中国地方が豪雪でもないのに
徳島県と愛媛県の境界を中心に
記録的な雪が降ったのです。
原因は大陸からの強い寒気が
温暖な瀬戸内海が生んだ水蒸気を
大量の雪に変化させたからです。
そこで、謎が解けました。
日本海側や北部の大雪は
大陸から来たものではなかったのです。
大陸から来たのは寒気だけで
日本海の水分が大雪を生んだのです。
そして今日の「宇宙から見た世界遺産、
海流が生んだ流氷と珊瑚」というテレビ番組が
映像で私の想像を実証してくれました。
沖縄を通り越えた「暖流」が日本海に流れ
温かい日本海と強烈な寒気が雪雲となり
日本に大雪をもたらすのです。
また、この番組ではオホーツク海の流氷が
独特の生態系をもたらすことも映像で
説明してくれました。
北の人々にとって、大風吹になると
目の前の建物に辿り着けず死亡することも
ありますし、雪下ろしもかなりの労力です。
大雪は大変なことではありますが、
それも決して悪いことばかりではない
ことをしり、この先、人が進化して
気候さえもコントロールできるように
なっても、慎重にならなければならないと
思いました。