4月最終土曜から5月最初の日曜日くらいを
ゴールデンウィークと呼んでいますが
今日4月29日の祝日は「昭和の日」です。
ご存知でしたか?
昭和天皇の誕生日として
昭和の間は天皇誕生日として祝日でした。
昭和天皇崩御後は昭和天皇が植物学者
であったことから「みどりの日」となりました。
現在は「激動の日々を経て、復興を遂げた
昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」
として「昭和の日」として「みどりの日」は
5月4日に移動しました。
しかし戦後の復興に貢献した世代は
大正時代前後の1900年から30年くらいに
かけての世代ではなかったかと思います。
戦争に振り回され、多くのものを失くした
この年代の方々が、歯を食いしばって
がんばった昭和20年代に
朝鮮戦争などもあり、日本は復興し
30年代には成長し、五輪、万博を
成功させて世界の舞台に躍り出ます。
昭和の戦前世代はそれにのせられて
ついていっただけにすぎません。
そして、戦争の記憶のないそのあと
ベビーブームの1950年頃までの世代が
現状維持を望んだために、日本は
低迷していると思われます。
これを象徴的するのがソニーです。
井深、盛田、大賀氏が築き成長させた
企業を出井氏が低迷においやります。
わかり易いのは「新幹線」です。
昭和39年に段違いのスピードで
世界を驚かせるも、その後は
世界の技術に抜かれ、
「のぞみ」が登場するのは
開業から28年後、平成になって
からのことです。
ベビーブーム後の世代は
戦争に代わって、高度成長後の
日本に苦しめられます。
「開発、挑戦」から「結果」への転換に
おちていく日本を救ったのは
「グローバル化」です。
野茂英雄がメジャーで活躍した頃から
日本の方向性が少し変わっていきます。
それにより停滞していたものが
ふたたび動き始めています。
その具体例が「リニア新幹線」であり
「日本製航空機」です。
高度成長を実感しない世代がふたたび
日本を変えようとしています。
「昭和」はあまりにも長く、いろいろな
ことがあり、一言では語れません。
しかし「国の将来」というのであれば
「昭和」にこだわらない祝日名称で
よかったのではないかと思います。