2015年4月23日木曜日

猥褻(わいせつ)からの躍進 前編

猥褻(わいせつ)というと
「悪い」「健全でない」などの
負のイメージがある。
実際にこれを取り扱って
利益を生じさせると
逮捕される確率は上がります。

しかし、残念ながら
私たちの生活の中で
新しいものが一般社会全体に
普及するためには「猥褻」が
必須条件です。

書籍、ことに週刊誌、月刊誌が
普及したのはポルノ画像からで
ビデオの普及には法を逸脱した
「エロビデオ」と呼ばれるもの
特に「裏ビデオ」の恩恵です。
この猥褻な映像を取扱い
今や教育や金融業界までも
牛耳ろうとしているのが
DMMグループです。

もちろんインターネットもそうです。
アングラサイト「2ちゃんねる」が
1999年誕生します。
「2ちゃんねる」は海外で早くから発展した
猥褻画像、動画サイトをリンクすることにより
アクセス数が増えていきます。
その時期「東芝事件」「西鉄バスジャック」と
「2ちゃんねる」発の事件が相次ぎ
ポータルサイト争いのさなか、
一般サイトでも大量のアクセス数を
たたき出せることを証明します。
その反面、企業の内部事情や
裏情報たるものが匿名の盲点をつき
内部から漏れ一般に晒されるように
なります。企業は「2ちゃんねる」に
削除を求め訴訟をする事態が相次ぎ
問題が耐えません。

「2ちゃんねる」と様々な出会い系サイト
から俗にいう援助交際たるものが生まれ
それを撮影したコンテンツが生まれると
その後、日本でも猥褻な画像や動画を
扱うサイトがでてきます。
当時警察は援助交際たる買春、売春や
そこから発生する猥褻物売買は
厳しく取り締まりますが、
海外にサーバーをおいているのが大半で
ネットワークすべては取り締まれないのが
現実でした。
しかし2000年半ばには若者だけでなく
中高年にまでパソコン、ネットの利用者
の年齢層が広がります。

この状況でITベンチャーの「ドワンゴ」が
当時の「2ちゃんねる」運営者などと
たちあげたのが「ニワンゴ」でその子会社が
「ニコニコ動画」です。
「ニコニコ動画」と並行し対立する
ネットサービスとして「FC2」があります。
今日、公然わいせつ罪で逮捕された
足立容疑者は「FC2」の実質運営者と
いわれています。