2016年2月2日火曜日

祝・大阪国際女子マラソン福士加代子選手優勝

昨日の新聞のスポーツ面は
「サッカー23歳以下の日本代表がアジアカップ優勝」
「大阪国際女子マラソン福士加代子選手優勝」
「ラグビー日本選手権パナソニック3連覇」
といろいろありましたが、私としては
「祝・大阪国際女子マラソン福士加代子選手優勝」
というのがトップです。

2009年1万メートルでの輝かしい成績を引っ提げて
福士選手は大阪国際女子マラソンにマラソン初参戦
します。30キロではトップを独走するものの、その後
急失速し、最後は何度も何度も倒れては立ち上がり
かつて見たことの無いゴールシーンでした。
その後は練習を重ねてマラソン日本女子選手の
中ではトップを走るものの、もともとがマラソン選手
でなかったため、後半に失速するケースが多く、
2013年大阪国際マラソンで優勝するものの
世界で勝てる選手として見られませんでした。
昨年は足の骨折などから、世界陸上を棄権して
今年の大阪国際女子マラソンが最後かもしれないと
囁かれるほどでした。

今大会もスタート後は順調で10キロ付近の
給水場では自分のドリンクを他の外国人選手に
飲ませる余裕もありました。
しかし、25キロくらいで独走にはいると、2009年の
頃が頭に過り嫌な予感になります。
この大会はオリンピック出場の代表選考を兼ねており
その参考タイムは2時間22分30秒でした。
余裕でクリアできるかというタイムも40キロ手前で
微妙になってきます。
しかしここをなんとか我慢して2時間22分17秒と
選考の基準となる参考タイムを僅かに上回り
オリンピック代表をほぼ手にしました。

私だけでなく、大阪の人は2009年の福士選手の
姿を覚えているからか、後半の沿道の声援は
テレビを見ていても異様な雰囲気でした。
ほんとうに、おめでとう。よかった。の一言です。
解説の松野の号泣には及びませんが、本当に
泣きそうになりました。

さて、昨日このニュースを見て思ったことがあります。
参考タイムを上回り選考レースで優勝したにも
関わらずなぜ即オリンピック代表ではないのか
という不満です。
すでに内定している伊藤舞選手は
世界陸上北京大会を2時間29分48秒7位
という成績です。日本人の中でトップで
世界の強豪の中での入賞ということでかも
しれませんが、昨年の話です。
夏の大会で選考されることは、オリンピックも
夏なのでよいこととは思いますが、
この成績で伊藤選手が五輪出場して
万一、福士選手が選ばれなければ、
大阪で暴動が起きるかもしれません。