2016年2月1日月曜日

黒田総裁、すみません。。。

日銀の黒田総裁に謝らなければなりません。
私は日銀の黒田総裁の最初のバズーカは評価しますが
2発目は不発で3発目は撃ってはいけないと主張しました。
しかし、3発目はそれなりの効果があったようです。

先週、甘利大臣が収賄疑惑の説明会見において
突然の内閣辞任を表明しました。
当然、翌日は株価の大暴落かと予想してましたが
日本を含む世界の視線は日銀の金融緩和策がどうなるか
に注目が集まり、そこに黒田総裁が3発目のバズーカ砲を
放ったのです。

銀行が日銀にお金を預けて返す場合、利子をつけて返す
のではなく、手数料をとって返す「マイナス金利」を
発表したのです。
これによって銀行は日銀にお金を預けなくなり、
余ったお金を企業の設備投資などに積極的に貸し付けて
もらおうとしているのです。
しかし、企業は今年の賃上げは昨年ほど積極的に
なっておらず、銀行に唆されたからと言って、設備投資を
急ぐとは思われません。
最初はいいように聞こえても、結果が伴わない策で
詳しい人によると、銀行の体力を弱める「逆効果」を
主張する意見が大半です。

私の予想どおり撃ってはいけない3発目だったのですが
タイミングがよかったのです。
アベノミクスの中核は安倍総理、麻生副総理と甘利大臣
です。その中核の一人が欠けたにも関わらず
世界に日本経済の不安を感じさせなかった功績は
効果があったと言わざるをえません。
撃ってはいけないとと言いましたが、攻め続ける姿勢も
大切なのかもしれません。