日銀の黒田総裁に謝らなければなりません。
私は日銀の黒田総裁の最初のバズーカは評価しますが
2発目は不発で3発目は撃ってはいけないと主張しました。
しかし、3発目はそれなりの効果があったようです。
先週、甘利大臣が収賄疑惑の説明会見において
突然の内閣辞任を表明しました。
当然、翌日は株価の大暴落かと予想してましたが
日本を含む世界の視線は日銀の金融緩和策がどうなるか
に注目が集まり、そこに黒田総裁が3発目のバズーカ砲を
放ったのです。
銀行が日銀にお金を預けて返す場合、利子をつけて返す
のではなく、手数料をとって返す「マイナス金利」を
発表したのです。
これによって銀行は日銀にお金を預けなくなり、
余ったお金を企業の設備投資などに積極的に貸し付けて
もらおうとしているのです。
しかし、企業は今年の賃上げは昨年ほど積極的に
なっておらず、銀行に唆されたからと言って、設備投資を
急ぐとは思われません。
最初はいいように聞こえても、結果が伴わない策で
詳しい人によると、銀行の体力を弱める「逆効果」を
主張する意見が大半です。
私の予想どおり撃ってはいけない3発目だったのですが
タイミングがよかったのです。
アベノミクスの中核は安倍総理、麻生副総理と甘利大臣
です。その中核の一人が欠けたにも関わらず
世界に日本経済の不安を感じさせなかった功績は
効果があったと言わざるをえません。
撃ってはいけないとと言いましたが、攻め続ける姿勢も
大切なのかもしれません。