2015年7月8日水曜日

抑止力

ガソリン価格が11週連続値上げとのことです。
円安により食品などの輸入品が値上げする中
安定していたのですが、ここにきて微増ながら
上昇を続けています。

なぜ安倍首相就任前から円安になっているのに
ガソリンは値上げされなかったのでしょうか?
それはアメリカ合衆国がシェールオイルという
原油を代替する新しいエネルギーの量産に入り
中東各国とりわけサウジアラビアが危機感から
原油価格を究極まで下げたからです。
シェールオイルは採掘コストが高いため、この
攻勢に対抗できず衰退しており、日本の商社も
大打撃を被っています。

つまり「シェールオイル」という新しいエネルギー
の存在が原油価格の抑止力となっているのです。
逆に言うと日本は原発が稼働していないため、
「日本は火力発電国家だから高く売れる」と足元
を見られ、液化天然ガスを他国と比べて高く売り
つけられました。
日本は太陽光発電を主とした自然エネルギーで
電力供給を安定できる的な空気が国民に広がっ
ていますが、他国はそうし見ていませんし、現実
そうです。そこでようやく脚光を浴びているのが
「メタンハイドレート」です。新しいエネルギーに
なりえるかどうかは別にして、これを実用化する
ことが抑止力となり、エネルギーコストを下げる
ことになるのです。

原発も然りです。そもそも人災で事故をおこした
ものに、頭から反対ではなく、冷静になるべき
です。原発が稼働することで、液化天然ガスの
価格は必ず抑制されます。

私も含め日本国民は「抑止力」について、
まだまだ勉強不足です。
もっとメディアが「抑止力」についての情報を
発信して、誰もが意識できるレベルになると
生活はよりよくなると思うのですが・・・。