昨日の参院選では、タレント候補が少なくなったと
言われる中、元アイドルグループ「SPEED」のボーカル
今井絵理子氏が自民党の比例候補として当選しました。
「池上彰の参院選ライブ」(テレビ東京)の中継で、
池上彰氏に「普天間飛行場の移設など、米軍基地問題で
どう考えているのか」と聞かれた今井氏は、
「これからきちんと向き合っていきたいと思います」
と返答しました。
中継後「沖縄の問題については認識を深めて、
自身はどのように考えるのか、
自民党の政策はどうなっているのかを知った上で
立候補されているのかと思っていましたが...
ある意味正直ですが、ちょっとびっくりしました」
と池上氏はコメントしましたが、
或る意味これが沖縄の現実だと思います。
12歳で上京した今井氏に基地問題というのは
大きな問題ではないのです。
こどもというのは敏感にものごとを感じ取る力に
長けています。生活の中で基地問題が深刻な
ことであるなら、12歳で上京し、沖縄以外の場所を
見てきた今井氏やほかのメンバーも、いろいろと
話題になり、政治家を志す際には、重要なポイントと
なったはずです。
池上氏は「沖縄の基地問題は深刻」「アイドルは能天気」
という既成概念でものごとを判断したために
あのようなコメントに至りましたが、アイドルの中に
詳しいわけでもなければ、データや本で書かれた
「沖縄」を知っているだけで、沖縄で生活していたわけでも
ありません。
少数の基地反対を訴える人が大きな声をあげていて
「基地がなくなると困る」「基地はどうでもいい」など
基地反対ではない人は自分の意見を言いづらい空気が
あるのが「沖縄」です。
今回の今井氏の発言はそれを証明するピースで
あるのですが、それを情報として認識できずに
否定してしまう池上彰氏にはがっかりとしか言えませんね。