2016年1月11日月曜日

日本の支援でミャンマー史上初の電車

昨日ミャンマーではじめての本格的な電車として
ヤンゴンで路面電車の運行が始まりました。
日本の広島電鉄の路面電車が中古車両を提供し
技術者も日本から派遣したとのことです。

昨年インドネシアにおいて日本の新幹線方式を
土壇場で中国にさらわれたかたちになりました。
それはそれで私は構わないと思います。
日本が国をあげて鉄道などインフラを海外に
本気でビジネスに取り組むのであれば、
今回のミャンマーのように、一からかかわって
いくことが必用だと思います。
今回の路面電車は基本単線で1日10往復に
過ぎませんが、メンテナンスや運行管理を
浸透させ、無事故で遅延のない運行を維持
すれば、仮に数年後、中国や欧州が鉄道
を売り込んでも実績のある我が国の優位は
動かせません。

これは、鉄道だけでなく、電気や上下水道や
道路整備についても同様です。
さらに広い見方をすると、我が国のインフラ
を他国で浸透させることは、技術だけでなく
環境面でも貢献できるはずです。

今回ミャンマーで路面電車の運行が始まった
ことは、ひとつのプロジェクトの終りではなく
大きなプロジェクトの始まりにすぎません。
今後も運行面でサポートしながら、日本とは
別のミャンマー独自の問題点を洗い出しながら
さらにその国に相応しい運行に修正して
信頼を深めることが重要です。
ただ資金を援助していくのではなく、これからは
ソフト面も援助していくことが重要なのです。