「首都一極集中が日本経済悪化の原因」が
私の基本的な考えです。
実は、大阪もまた同じなのです。
昨年知事選に落選した人が「咲州庁舎を廃止して
ムダを失くしましょう」との訴えにも「ムダがあるから
経済効果が生まれている」と指摘したのは、
この応用です。市内中心部の一極集中は大阪の
経済を悪化させます。これまでの大阪はキタとミナミ
の両輪で経済を支えてきましたが、ここ数年、
キタ中心となるにつれ、大阪は地盤沈下しています。
「大阪を副首都にして日本のツインエンジンに!」と
声をあげるおおさか維新の方々も、灯台下暗しで
この点には気づかれていないようです。
私は経済だけでなく環境面からも、大阪市内にある
主要施設を、現在活用されていない北港などの
埋立地にどんどんと移転すべきだと思っています。
東京で築地が移転するように、大阪も合同庁舎、
中央卸売市場を舞洲か夢洲に移転すべきです。
そして、その跡地にはビルを建てるのではなく
緑地公園にするのです。
皇居や明治神宮外苑などの大きな緑地を持たない
大阪市は東京23区よりも緑の面積が少ないのです。
経済や政治よりもまずはここから東京と張り合う
べきです。
舞洲に野球、サッカー、バスケットのプロチームが
拠点を置くというニュースがありましたが、
まずは、咲州庁舎のように、公共施設が積極的に
湾岸部に進出すれば、企業、住宅は自ずとついて
きます。進出を表明するだけでも変われるのです。
大阪市がこれをできないようであれば、日本が
地方分権のようなことをできるはずがありません。
日本を変えていくためにも、まずは大阪を変えてほしい
と願います。