昨日午後、中国は深刻な大気汚染が続くと
予想される際に出す4段階の警報のうち、
最高レベルの「赤色警報」を発令しました。
8日朝から10日昼まで交通規制の強化で
車両の通行量を半減させるなど緊急対策措置を
実施することになりました。
「赤色警報」は、一昨年の運用から
今回はじめて発令されました。
原因は家庭暖房の石炭の燃焼、工場からの煙、
そして自動車の排ガスです。
いずれも発展することしか考えずここまできた
ツケなのですが、自動車の排ガス規制をすると
日本企業が有利になり、自国が不利になります。
工場や暖房についてもただちに停止すると
問題になるため、自動車の流入規制や工場に
期間限定の操業停止命令を出したものの
その場しのぎに過ぎず、ただちによくなることは
ありません。
これを他国の惨事と他人事にしてはいけません。
これまでも申したとおり、原則、風は西から東へ
吹きます。
福島原発の放射能はメルトダウンの2日後、
関東平野一面に降り注ぎ、主として原発から
北北東の飯館村方面の濃度が高かったように
ニュースで発信されましたが、実際に一番
放射能が飛んだ区域は北東の太平洋でした。
同じ中国から飛んでくる黄砂からもわかるように
今回の大気汚染は薄まっても日本に飛来します。
実際に昨年、山形県蔵王スキー場の雪から
PM2.5が確認されています。
NHKによると北海道、東北地方にごく微量
飛来するとのことでした。
中国に直接お願いをしても聞き入れては
もらえないでしょう。
インターネットや国際会議を駆使して、
低燃費自動車や省エネ家電を所有することが
ブランドものよりも価値があることを、
ステータスであることを、定着させることが
重要です。