2015年12月23日水曜日

天皇誕生日(戦後70年)

天皇誕生日の本日、皇居では天皇陛下の82歳の
誕生日を祝う一般参賀が行われました。

それに先立って皇居・宮殿で記者会見に臨まれました。
その中で目立ったのは第2次世界大戦においての
話題です。
当時、民間の船舶が徴用船として戦場のど真ん中を
航行して7,000隻、60,000人以上が
犠牲になったと言われます。
また遠く離れたかつて日本の委任統治領であった
パラオ共和国でも激しい戦闘が続き、日本人はもちろん
現地住民が多数亡くなりました。
それらに対し、「非常に心が痛みます。」と述べ
「先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが
日本の将来にとって極めて大切なことと思います。」
と締めくくっています。

実際に天皇陛下がパラオをご訪問することによって
メディアはパラオについての情報や、戦争とどのように
関わってきたかを報道しました。
「十分に知り、考えを深めていくこと」を天皇陛下
自らが先生で我々が生徒として学んでいるように
思えます。
来年はフィリピンをご訪問されます。
今まで知らなかった戦争のことについて、我々はまた
勉強することになると思います。

会見の最後には
「私はこの誕生日で82になります。年齢というものを
感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました。
したがって、一つ一つの行事に注意深く臨むことによって、
少しでもそのようなことのないようにしていくつもりです。」
自ら現在の、と反省と改善についてでしめています。
「失敗をしたら、反省して、次に改善して成長していく」
日本人のあるべき姿を実践する天皇陛下は、まさしく
「国民の象徴」です。