2015年12月26日土曜日

百舌鳥古市古墳群、世界遺産への道

ユネスコにがっかりの私は最早「世界遺産」に興味は
ありません。
しかし、近畿地方で世界遺産を有しないのは大阪府
だけだからなのか、「百舌鳥古市古墳群」の
世界遺産登録に向けて、大阪府と堺市は力を入れて
いるようです。

世界遺産の審査についてはユネスコとはいえ、
それなりにいろいろと事情はあるのだとは思いますが
私の中では地域に密着して、観光や見学のできる
ものである必用があると思っています。
大阪府民ではありますが、「百舌鳥古市古墳群」は
その条件に適していません。

たとえば日本最大の古墳「仁徳天皇陵」は航空写真
ではよく見るものの、実際に訪れて見ることは
できません。傍まで行っても単なる塀に囲まれた
緑地で、何なのかさっぱりわかりません。
天皇のお墓ということで、管理上の問題もあるので
しょうが、現地を訪れて古墳を感じることができないのは
問題です。

世界遺産登録するしないよりも、まずは現地へ行って
古墳を見て感じることができるようにすることが
必用です。
一番理想的なのは、四つの古墳に隣接する大仙公園と
その周辺の土地を小高い丘にして、周囲の古墳を
見渡せる展望台をつくることです。
予算的かつ営業的には展望タワーをつくることかも
しれませんが、本当に世界にアピールしたいのであれば、
単に見るだけではなく、歩いて、感じて、学ぶことが
重要だと思います。

いろいろな人が訪れ、いろいろと感じることによって
アピールせずとも、自ずから世界遺産レベルとなる
ことでしょう。