2015年12月7日月曜日

通勤電車、進化の到着点とは?














導入されたばかりの山手線の新型車両が相次ぐ
トラブルで運転を打ち切り、今も原因究明のため
運転できない状態が続いています。

INTEROS(インテロス)と言われる最新システム
の動作不良とみられています。
これは乗車人員の違いから車両により生じる
重量の差異からブレーキをコントロールしたり
線路上の危険を察知したりする「新世代システム」
ということです。
JR東日本のホームページには「INTEROSでは、
「信頼性向上」「サービス向上」などを開発コンセプトに」
とうたっていますが、これが裏目に出たことに
なります。

通勤電車は進化しています。
冷房化、ATC設置、行先表示のデジタル化などです。
しかしその進化の到着点は、事故や故障のない安全と
定刻通り運行する正確さだと思います。
ホームドアの設置から停止位置の誤差をなくすため
新しいシステムは必用ですが、過剰なシステムで
安全と正確さが脅かされるのは本末転倒です。

恐らく世界トップの技術を武器に、このシステムを
将来海外に展開する狙いがあるのかもしれませんが
家庭用ゲーム機器が過剰なハードを装備するあまり
ソフトがついてこず、利用者から離れていったように
余計なことはすべきではありません。
システム修復にたいへんな時かもしれませんが
システムを見直すことも考えていただきたく思います。

一方で、以前首都圏の東海道線などを見習って
京阪特急が座席指定車両を導入することを取り上げ
ましたが、長距離通勤列車については、座席指定
車両を連結していくことも必用だと思います。