5月17日の大阪都構想の
賛否についての住民投票まで
あと10日となりました。
2ちゃんねるなど身近なネットでも
賛成派と反対派が戦っています。
主な争点とし賛成派は
「二重行政の無駄をなくす。
反対派は根拠のないことを言って
不安を煽っている。」
反対派は「都構想は大阪市の
サービス低下を招き、維新は市民を
騙している。」と言った感じです。
そして私のスタンスは
「二重行政をなくす維新の考え方、
都構想も賛成ですが住民投票では反対」
という今までの主張に揺るぎはありません。
二重行政が無駄を生んだのは
コスモタワーとゲートタワーに
象徴されるとおり事実であり
今後景気回復が大阪の中小企業まで
潤った場合、税収が増え
今のままではまた無駄遣いと
なることが確実です。
維新の言う通り、大阪府と大阪市が
ひとつになるしか道はないと思います。
問題はその先です。
大阪市を特別行政区五つに分割する
ということは確かに大阪市の縮小です。
ひとつが五つに増えることで
コストはかかりますし、大阪市という
巨大な政令指定都市でなくなると
歳出も削減されるのではと懸念し
ここを反対派は攻撃しているのです。
反対派である自民、公明、共産などは
大阪市議会のこれまでの議席配分が
大阪市解体により利害が発生する等
既得権益についての問題が
反対の裏側にあることは明らかです。
いろいろな反対理由を並べても
これを考えると説得力がありません。
ここは維新の説明を信用したとして、
どうして住民投票は大阪府内各市でなく
大阪市だけなのでしょうか?
大阪市以外は賛成を前提とし
大阪市に反対の要素があるから
ということなのでしょうか?
私が懸念するのは橋下市長の暴走です。
何度も述べるとおり今回の区割りで
「北区」は大阪駅、新大阪駅を含めて
あからさまに特別区最強となります。
この中には橋下市長出身の東淀川区も
含まれます。
歴史的、地理的にみれば淀川以北を
淀川区でまとめるのが自然なのに
このような区割りになったのは
維新にも何らかの企みがあることは
明らかです。
これまで多くの票を得て
知事、市長に就いた橋下市長の発言に
「私が民意を得てるわけですから
民主主義の原則にのっとって・・・」
と強引な手段でこれまでも問題に
なったように、賛成多数を得ると
「我が国は法治国家ですから
粛々とすすめていきます。」と
投票後に大阪市民に不利益を
背負わせることもあり得ることは
橋下市長の人柄に詳しい人ほど
理解できると思います。
逆にいうと、だからこそ政治を
スピーディーに動かしていることも
事実です。
で、住民投票の問題点は
大阪市以外の地域でも各市ごとに
投票を実施すべきであると
いう点です。
加えて、橋下市長の暴言、暴走に
ストップをかけられる人材が
松井知事も含め、いなかったことです。
仮に反対多数となった場合
橋下氏が市長を辞任する可能性
があります。そんな無責任を
止められない維新は
橋下氏が暴走した場合も
止めることができません。
最後に今回の住民投票は
恐らく投票率6割を越えます。
今まで政治に無関心だった人も
関心をもってきたということです。