以前、芸術家の創作意欲は年齢とともに衰える
というような事を書きました。
しかし残念ながら、作品を発表中、若くして
亡くなるミュージシャンもたくさんいます。
ZARDの坂井泉水が有名かもしれません。
ミスチルの桜井和寿も2002年脳梗塞で倒れ
ファンを心配させましたが、
今回はその2年後、2004年に亡くなった
1959年生まれの
1959年生まれの
ふたりの女性ミュージシャンついてです。
一人目は「松原みき」です。
1979年代表曲となる「真夜中のドア」でデビュー。
1980年MBSヤングタウンで原田伸郎とMC。
1981年「ニートな午後3時」ヒット・・・
それ以降、私は正直「松原みき」という存在を
忘れていたのですが、訃報を聞いた後、
ネットで調べて、自分の大好きな曲を
書いていたことを知り、驚きました。
その曲は圀府田マリ子の「私が天使だったらいいのに」
です。もともと「みんなのうた」という番組で
「雨のちスペシャル」という曲を聞いて好きになり
圀府田マリ子のアルバムを買って、そのアルバムの
「私が天使だったらいいのに」が好きになったのですが
いずれも作曲「松原みき」だったのです。
メロディも詩もぴったりで、
歌なのに語りかけるような感じにすごくはまりました。
後で、圀府田マリ子が声優と聞き納得しましたが
同じ声優でも、それまでに聞いていた「林原めぐみ」や
最近有名になった「水樹奈々」が「歌手の声優」に対し
「圀府田マリ子」は「声優の歌手」であると言えます。
残念ながら、この系統の歌手はその後出会えず、
敢えて言うなら、「竹達彩奈」ではないでしょうか。
いずれにしろ、演じる人を生かすも殺すも作品であって
「竹達彩奈」を「筒美京平」が輝かせたに等しく
「松原みき」は「圀府田マリ子」の力を
解放できたと思います。
「松原みき」と同じ、1959年生まれ、2004年没の
女性ミュージシャンとして、「岡崎律子」がいます。
一般にメジャーでないかも知れませんが
アニメファンにとっては逆に岡崎律子のほうが
有名かもしれません。
「フルーツバスケット」などアニメの主題歌を
手掛ける一方、「林原めぐみ」「堀江由衣」など声優も
彼女の曲を歌っているからです。
岡崎律子の場合はまさに絶頂期に病魔に襲われた
という特徴があります。
制作中のアルバムを未完成ながらリリースされました。
昨年映画になった「好きっていいなよ。」が
2012年アニメ放送された際は没後8年ながら
主題歌を歌っていたのです。
私個人は「はなれていても」が好きですが、
亡くならなければ、もっといい音楽が生まれていたかも
と思うと残念です。
2010年「bice」という
女性シンガーソングライターが亡くなります。
彼女のブログで夫が「妻の訃報」を伝える
ひとつ前の書き込みはある人気アニメの挿入歌を
作った話でした。
彼女の死後、発売されたその曲は
オリコン初登場3位で、
皮肉にも生涯最後にして最高のヒット曲となります。
人が何をして、いつ死ぬかなんてわかりません。
しかし、老いる前に、しかも活動中に病死というのは
他人の私としても、残念でならない気持ちです。