阪神淡路大震災から20年、
テレビではいろいろ特集をくんでいるようです。
東日本大震災の影に隠れ
薄れゆく都市直下地震の教訓を
ふたたび再認識し
現在もその影響があることを報じることと
脚光を浴びることは、よいことです。
昨日、原因を調べ対策を考えることが
重要と述べさせていただきましたが
ここで考えたいのは、対策についてです。
阪神淡路大震災で高度成長期に建てられた
住宅が相次ぎ崩壊し、安全基準が厳しくなり
平成12年以降の住宅は地震に強く、
それ以前の住宅は補強しましょう
と言った内容のニュースを多く見ました。
しかし、心配なのはインフラです。
都市部は大抵ここ最近できた土地です。
東京都で例えると、品川から東京までの
JR東海道線の外側は海だったのです。
大阪市も地下鉄中央線が地下鉄ながら
大阪港から阿波座まで地上を走るのは
地盤が弱いからと言われています。
液状化すると、どんな素晴らしい橋も
打撃を受けることは必至です。
また、地盤が強かったとしても
東京オリンピック前、大阪万博前くらいに
できた道路や橋が都市部では多く
完成から半世紀が過ぎる今
地震がこなくとも、建て替える必要もあります。
地下を網羅する上下水道も然りです。
特に下水道は台湾での爆発事故や
京都などでの大雨での噴出を考えると
地震で壊されても
復旧しやすくすることを含めた
新しい上下水道づくりを急ぐべきです。
デフレ脱却を目指す安倍政権にとっても
このタイミングでないと、
都市の若返りはできないし
することで国民単位の意識も高まり
デフレ脱却への道にもつながります。
様々な意味で「元気な日本」になるためには
赤字新幹線を前倒ししてまで作る前に
都市部のリフォームをすることが
今、重要なのではないでしょうか?