メタンハイドレートが日本海側で
はじめて採取されました。
メタンハイドレートは燃える氷と呼ばれ
石炭、石油に次ぐ新しいエネルギー源として
注目されており、日本列島周辺は
大量のメタンハイドレートが埋蔵されていると
言われています。
もちろん日本海側にも存在することが
予測されていましたが、
今日、それが証明されたわけです。
喜ばしいことではありますが、
問題があります。
尖閣諸島の沖合や、南シナ海を狙う中国の目的は
軍事的なもの以外に油田があります。
70年代のオイルショック以降、コストをかけても
石油を採掘する方向になり、多くの海底油田が
脚光を浴びました。
しかし我が国では、コストとリスクをかけて
海底から採取する努力をしなかったため
この分野の技術は発展途上状態です。
今回のメタンハイドレートいまひとつ話題にならないのも
「あっても、とれない」からです。
昔の炭鉱技術の応用で、本土の地下から坑道を掘り
採掘する計画ですが、時間と莫大な資金が必用です。
また既存の資源で潤う人たちは
逆にメタンハイドレートが煙たい存在のため、
莫大な資金の捻出元も定まりません。
海上から採取すればよいのかもしれませんが
技術もないし、環境問題も勃発するでしょう。
しかし目を背けてはいけません。
アメリカのシェールオイルが
石油価格を押し下げたように
メタンハイドレートが実用化される段階になると
日本に対するエネルギー輸入額は
間違いなく飛躍的に下がります。
これにより利益を失う一部の人を除き
多くの企業が外国から工場を呼び戻すばかりか
日本が資源国となりうる可能性もあります。
欧米の先進国の中で優良な国家は
たいていエネルギーを自国で賄えるようになっています。
日本も本当の先進国の一員となるために
ぜひ力を入れてほしいものです。