2014年12月11日木曜日

陽の当たる場所へ

「一発屋」は一発ヒットして一世を風靡した後
音沙汰なく業界から消えるので、
一発ヒットさせるだけまだましです。

可哀そうなのは、何か大ヒットがあって
その第2弾として注目されながらも、消えていく人です。
結局は何のヒットも功績もなく消えていくのですから・・・。

今回は、音楽業界で例えたいと思います。
陰の内閣候補だった過去のアイドル「菊池桃子」の
後継者として期待された「志村香」をご存じでしょうか?
尾崎亜美の曲でデビューするも、運なく消えていきました。

でも、みんながみんな消えていくわけではありません。
三洋電機という家電メーカーが昔ありました。
その企業イメージソングとして起用された
「久保田早紀」の「異邦人」は1979年末から1980年初めにかけ
オリコン1位となりミリオンセラーの大ヒットとなります。

当然気を良くした三洋電機は第2弾を次の夏に投入します。
「上田知華+KARYOBIN」の「パープルモンスーン」です。
いい曲ではあったのですが、受け入れられませんでした。

KARYOBIN解散後も音楽活動を続け
「パープルモンスーン」から10年以上たった1991年。
今井美樹に提供した「PIECE OF MY WISH」が
ミリオンセラーとなりようやく花開きます。

音楽や絵画などの芸術は、その時のタイミングなんかで
いい作品でもヒットするとは限りません。
しかし、努力しつづければいつか
陽の当たる場所へ辿り着けるかもしれない。
「上田知華」からそう教えられたような気がします。