2014年12月12日金曜日

求められるテクノロジー

昨日は第2弾の悲劇について語らせていただきました。
しかしながら一発当たると、2弾3弾と続くのが世の常です。
わかりやすいのはiPhoneだと思います。
テレビもパソコンもそうです。

しかしそれは売る側の都合で、
決してユーザーが求めているものとは限りません。

昨日日本人ノーベル賞受賞の模様がニュースになっていました。
今から20年ほど前の朝のニュース番組で
「この世の中が一変するできごとになるかもしれません。」
と、青色発光ダイオードの製品化を報じていたことを思い出します。

「大げさな」と思っていたが、ニュースキャスターが
「今まで赤と緑の発光ダイオードはありましたが、
どうしても青色は製品化が難しく・・・」と言うのを聞いて
自分の無知さを知りました。

もう数年前から、オーディオ機器のレベルメーターは
針からLEDにモデルチェンジしており、
LEDはフルカラーも可能だが割高だから存在していないだけと
私は自分の中で思い込んでいたからです。
私はそのニュースではじめて
フルカラーLEDはこの世になかったことを知ったのです。

後から思うと1984年甲子園球場にお目見えした今のスコアボードも
当時は「白色ブラウン管を使用」と新聞に書いてありました。
その後カラーブラウン管を経てLEDになったのは2005年とのことです。

今までのノーベル賞は自分の生活との関係がよくわからないモノが
多かったのですが、今回の物理学賞ほどわかりやすいものはないと思います。

で、話は戻ります。
私たちが求めているもの。
たとえばそれは、新しい機能のスマホよりも、
単純に充電しなくてもいいスマホではないでしょうか?

某メーカーのパネルを使用したスマホは
従来の倍ほど電池が持つそうです。
電池が小型で大容量化されると、
電力会社も余った電力を大量に貯え、不足してくると放電して、
余計な発電をしなくて済むようになります。
そうなると原発の放射能問題も火力発電による二酸化炭素排出も
抑えることができます。

以前SONYは無駄を恐れず開発に力を入れて発展し、
無駄を無くそうとして衰退した旨の記述をしましたが
まさに同じことだと思います。
簡単にモノも利益も作ろうとするのはわかりますが、
求められるテクノロジーはそこに存在しないのです。