12月17日東西の電力会社から電気料金について
異なる発表がありました。
東京電力は1年間値上げをしないというものでした。
一方関西電力は来年4月から値上げをお願いしたい
というものでした。
なぜ、同じ電力会社で違うことを言っているのでしょうか?
もちろん、関西電力は東京電力に売上は及びませんが
営業利益は中部電力の1割に満たない金額
となっています。
そもそもアメリカのシェールガスの影響で
原油価格が暴落しています。
それによりロシアの経済は揺らいでいます。
原油価格と連動する価格契約をしていることが、
日本の液化天然ガスの輸入価格が他国に比べ
高価格になっている原因のひとつと言われています。
原油価格が暴落すれば、長期契約だからと諦めず
上手く交渉すれば、燃料費抑制も目論めます。
しかし、そうするには時間と手間がかかります。
努力の割に、売上も利益も大きくなりません。
関西電力は「仕入価格交渉をするのが面倒、
販売価格を上げるのは超簡単」言っているのです。
「値上げ?仕方ないね」
顧客サイドがそんなこと言っていると、
とんでもないことになります。
電力自由化に期待しても、ダメです。
関西電力管内の消費者がおとなしいと
関西の一般家庭だけが自由化から取り残され
世界一高い電気料金を払わねばならなくなるでしょう。