2017年6月23日金曜日

音楽って何?

日本音楽著作権協会(JASRAC)が、
音楽教室での演奏について著作権料を
徴収する方針を決めたことに対し、
ヤマハ音楽振興会や河合楽器製作所など
方針に反対する音楽教育事業者によって
結成された「音楽教育を守る会」が、
考え方に歩み寄りがなければ、
民事訴訟などに踏み切るそうです。

公衆に聞かせる目的で楽曲を演奏したり、
歌ったりする「演奏権」を作曲家らが
専有すると法で規定しており、
音楽教室でのレッスンもこれにあたるから、
著作権料を払いなさいと言うのですが、
音楽教室側は、教材のCDや発表会での
演奏に著作権料を支払う上に、
授業でも払わないといけないのか?
というものです。

私は日本音楽著作権協会には
冷静になってほしく思います。
30年前、好きなミュージシャンの曲が
小学校の教科書に載った話を聞いて
うれしくなったのですが、
そういう機会も失われてしまいます。
著作権料のために日本の音楽が
衰退することは許されませんし
「目先のお金」が欲しいがために
将来の財産を失って、本当に
JASRACはよろしいのでしょうか?
お金が欲しければ、ダウンロードの
音楽からもっと徴収すれば
よいのではないでしょうか?

昔は好きな曲ばかりでなくとも、
ミュージシャンのアルバムを買い
全部聞いていました。
その曲順などもミュージシャンの
思いがつまったもので
好きなのも嫌いなのも
みんなまとめて音楽でした。
ところが今はアルバムの中の
好きな曲だけダウンロードできる時代です。
プレスしなくてもよいので
コストカットにはなりますが、売上げも
上がらないし、ミュージシャンの思いも
100%伝わりません。
ですから、ダウンロードに限り通常より
数倍高い著作権料をかければ
よいのではないでしょうか?
とりあえず搾り取るのではなく、
もっとよく考えろと言いたいです。

歌手の宇多田ヒカルさんはツイッターで
「もし学校の授業で私の曲を使いたい
っていう先生や生徒がいたら、
著作権料なんか気にしないで」
とつぶやいていることを一言付け加えます。