今朝の産経新聞のトップ記事をご紹介します。
巨人の笠原元投手によると、試合前に巨人軍の選手が
ひとり数千円を拠出し、巨人が勝つと選手の円陣で
「がんばろう」などと声を出した選手が現金を総取りして
次の試合も声出し担当となります。(逆に負けると声出しを
担当した選手が参加選手全員に1千円程度ずつを支払)
産経新聞社の取材に対し読売巨人軍は「チームの士気を
高めるためのもので、敗退行為を招くためのものではない、
NPB[日本野球機構]も野球規約に違反していないとの
結論になった」と言っています。
プロ野球・巨人の野球賭博問題に絡み、巨人の複数の選手が
自チーム公式戦の勝敗を対象に金銭のやりとりをしていたことが
発覚し、NPBも知っていながら、情報公開していなかったと
いうことです。
メディアは現時点で大きく取り扱っていませんが、要は今回の
野球賭博事件は巨人の若手選手数人のモラルの問題でなく
巨人軍と巨人軍も所属する日本野球機構(NPB)のモラルの
問題だったのです。
産経新聞によると若手選手が紙に書いて集計して、1人が
受け取る総額が数十万になることもあり、連勝していくごとに
どんどん金額が跳ね上がり、(選手がわざと)打たないことも
可能だったと笠原元投手は証言しているとのことです。
つまり、勝つための慣例のつもりが、連勝するとわざと負けたく
なる空気を生むシステムです。
また、円陣で声出し担当選手が嫌われ者だった場合も
数人が陰で企めば、チームを敗退させて、その気に入らない
声出し選手からお金を巻き上げられるわけです。
笠原元投手が証言しないので、調査が進まないと言う
巨人軍と日本野球機構(NPB)の言い分はもう信用できず
警察に介入してもらわねば、今回の案件は解決しません。
それができないのであれば、これは野球界の問題ではなく
政治の問題で、鈴木大地スポーツ庁長官の進退問題に
及びます。そのあたりを今日の国会で追及しない民主党は
党名をどう変えようが無能としか言いようがありません。