東日本大震災から5年が経ちました。
なぜか復興庁は霞が関に移転しました。
そして復興はまだまだ道半ばです。
次におきる大地震について考えてみます。
私は地震学者でも地学教授でもないので専門的なことは
言えませんが、過去の歴史や日本近辺のプレートなどから
考えて、可能性のある地域は、北海道東部沖、東北東部沖、
房総半島南部から小笠原諸島東部の海底、その西側に
並行して駿河湾沖から南部にかけての海底、宮崎県東部から
沖縄にかけての5つの地域が危険地帯です。
しかし阪神大震災のように地震の強さを表すマグニチュードが
8.0に満たなくとも大きな被害をもたらすことはあります。
そういった観点から一番危険な地震は東京都北部から
埼玉県南部にかけての直下型地震です。
通常このあたりで予想される地震は東京南部から
横浜西部地域か、それよりも西側の地域らしいですが、
三つのプレートがぶつかる中、西側からのユーラシアプレート
が唯一地上に力がかかっているので三つの力のバランスが
崩れた場合はその力がぶつかり合う地点より東北側に
ずれると考えています。
昨年の小笠原地震で地震の力が遥か北側まで連動し
埼玉県春日部市が震度5になったようなことが起きるのです。
具体的には埼玉県和光市、東京都練馬区付近です。
そして、その被害が及ぶのは高層ビルです。
直下型地震の場合、長周期地震動は少ないとされてますが
東日本大震災のようなかつてない地震の強さであれば
高層ビル1棟ごと東側に倒壊するかもしれません。
いずれにしろ強度の弱い建物はほぼ倒壊し、道路幅の
狭い区域を中心とした大規模な火災が発生します。
池袋、渋谷や新宿の大部分は都市機能を喪失し、六本木
ヒルズ自体は持ちこたえても、周囲の大火災でヒルズ自体にも
重大な被害を受ける可能性があります。
ただ津波は発生しないので、新しいビル群の並び、道路も
整備された汐留や東品川は液状化が影響なければ比較的
被害は少なくなると思います。
もうひとつ大地震が予想される南海地震ですが、これまでの
揺れの傾向から、静岡県から高知県にかけての区域が
マグニチュード8クラスの地震はおこらないでしょう。
ただし、東日本大震災クラスの津波は覚悟しなければ
なりません。過去の文献に残っている被害、具体的には
紀伊半島沿岸の津波被害や大阪湾岸や伊勢湾岸までの
影響は覚悟しなければなりません。
順序としては先に述べた東京地震のあとにこの地震が来るため
みんなが予想するより西側で強くなると思うので、実際には
伊勢湾、大阪湾に被害は少なく、山口県や福岡県に影響する
のではないでしょうか?
それはともかく南海地震のクセの悪さは2度起こることです。
津波がひいてやれやれと思った時に、もう一度地震が来て
同規模の津波が来るので、捜索や復旧は慎重に判断する
ことが求められます。
択捉島近海や大東諸島近海など、ほかにも大地震の
おきそうな場所は多々あります。
しかし、危険なのは無理な街づくりをしているか否かという
ことが大きなウェイトを占めています。
そこで今回は東京地震と南海地震について語らせて
いただきましたが、日本に住む以上、常に備えておくことが
重要です。