2015年10月17日土曜日

ホウレンソウ

横浜市のマンションが傾いている問題で、管理組合から
連絡があり問題が発覚するまでに半年以上かかったのは
会社の危機管理不足が第一の原因です。

報告が上流に届かなかったいわゆる「ホウレンソウ」が
できていなかったことが、次の原因だと思われます。
「ホウレンソウ」とは「報告・連絡・相談」のことで
一般に部下が上司に対して報告、連絡、相談を速やかに
おこなうことが、職場、企業がよりよくなるということ
からこのように言われています。

オフィスのような限られた空間以外でも「ホウレンソウ」
は存在し、重要です。
たとえば街を走るタクシーのドライバーも、車庫をでる
前に乗務する車を点検したことだけではなく、自分の
健康状態が良好であることを報告し、道路の規制があれば
連絡を聞いてから出発します。もちろん仕事が終われば
報告、場合によれば相談をしています。
「ホウレンソウ」を敢えて否定する企業もありますが
整然としたコミュニケーションは必要です。

「ホウレンソウ」がなされていないと今回のように
問題が解決されないまま時間が経過し、企業にとって
致命傷となりうる問題へと拡大します。
これは「報告・連絡・相談」をしない部下の責任と勘違い
をする企業もあるようですが、「ホウレンソウ」が機能
しないのは先輩、上司、役員と上にいくほど原因が
あります。

重要なのは「ホウレンソウ」を実施できる空気が職場に
あるかどうかで、それを握るのは上司にあります。
「現在報連相は、部下が上司に気遣いするビジネスマナー
として解釈されており・・・」とウィキペディアでも
紹介されているとおり、「ホウレンソウ」は上司となる
べき人の資質の基本ともいえます。