2015年10月1日木曜日

阪神タイガースの来シーズン(補足)

昨日、梨田監督待望論のようなことを言いましたが
何のことかわかりにいかもしれないので、補足します。

たとえると1981年巨人の藤田監督です。
当時巨人は長嶋監督1年目のシーズンに球団史上
唯一の「最下位」という屈辱を味わいます。
王選手が引退して、そのまま監督になり、同じことを
繰り返さぬように企てた手法が藤田監督、王助監督
という体制です。もちろんこれは王氏を名選手から
名監督に育てるためのプロセスのため3年間限定
でした。

金本氏、矢野氏、いずれが監督をするにしろ、
よほどの才能がなければ、名選手が名監督である
ということはありません。
選手だけではなく、監督も育てなくてはならないこと
からの梨田監督待望論でした。

今年阪神が優勝できなかったのは、首脳陣の責任
ではなく、選手の責任です。
野手で今シーズン星野監督時代の「勝ちたいんや」
という勝ちへのこだわりを持った野手は離脱した
西岡選手以外に福留選手と江越選手くらいしか
見受けられません。
元盗塁王で野球解説者福本豊氏は「野球は打ったら
走るスポーツ」と言います。単純なことですが、これが
できていないのです。
もちろん盗塁数リーグ最低ということで数値化も
されていますが、凡打で全力疾走しなかったため
相手野手がもたついてもアウトになってしまったり
します。それによって試合の中で「阪神戦だから
リラックスして野球ができる」という気分を相手に
与えてしまっているのです。
福留、江越というと豪快なスイングという印象があり
ますが、打った後や塁にでたときの走塁に注目すれば
ご理解いただけると思います。

防御率は日本一になった1985年や独走優勝した
2003年よりも優れていますので、「打者が打てな
かった」ことにつきますが、技術以前の問題がある
ように思えます。
だからと言って金本氏の言うベンチ内がヘナヘナ
笑っているようではダメなのでしょうか?
いや、もちろんいけないのですが、だからと言って
お通夜のようになるのもいけないと思うのです。
先日1軍に上がった外国人選手に西岡選手が
ベンチでおどけている様子をテレビで見ました。
おそらく、ゴメス、マートンとも話しづらい外国人を
リラックスさせるためだと思います。

そのへんの隅々まで監視できてこその監督です。
来シーズンこそは強力打線で優勝してほしいと
思います。