2015年6月12日金曜日

お粗末「改正道路交通法」

イヤホンをつけて自転車走行中に取り締まりを受ける様子を伝えるテレビ













6月1日から施行された改正道路交通法の
ニュースでイヤホンをつけて自転車走行中
に取り締まりを受ける様子を伝えるテレビ
の画像で、ネットでかなり出回ったので
覚えている人も多いと思います。

この後ネットでは何がダメで何がよいのか
という議論が起きました。というのもイヤホン
走行禁止という項目が改正道路交通法の
違反項目の中の「安全運転義務違反」に
該当するということで、項目にイヤホン禁止
と謳われていなかったからです。
6月2日の段階では都道府県により扱いが
かわり、東京都はアウト、神奈川県では
セーフということでおちつきました。

しかし6月4日一転します。
イヤホンをしていても、周囲の音が
聞こえていれば違反ではないとの
ことなのです。
しかし、聞こえている、聞こえていない
というのはどう判断するのでしょうか?

私は大阪郊外を夜間自転車で走行中
3人が立ち話をしている横を通り過ぎ
ました。その時「待て」と聞こえましたが
この付近に知り合いはいないので
自分ではないと思い通り過ぎると、
大声で怒鳴って来るので振り返ると
3人のうち二人は警官でした。
郊外で灯りの届く範囲が限られる為
通り過ぎてはじめて気づいたのです。
その時私はイヤホンはしていません
でしたが、仮にこの時イヤホンを
していれば違反なのでしょうか?
正直暗闇で見えない状況で「待て」
と声をかけられて止まるほうが
危険な気がします。

また1日の時点ではイヤホンをして
取り締まられた人と注意のみだった
人に分かれていたようですが、
4日に一転したのはなぜでしょうか?
今回の改正道路交通法は運用する
警察官に取り締まる基準が徹底され
ていないという現実があります。
また、自動車と違い基本ルールを
知らない人が多い自転車は大半
が違反をしている現実があります。

現状では警察官のさじ加減で
取り締まる状態が続くため
裁判で無駄な争いと無駄な
税金が支払われないためにも
「取り締まりのガイドライン」を
公表し、「この部分は徹底して
取り締まります。この部分は
注意を呼びかけます」という
感じで、徐々に厳粛にする
運用を考えるべきだと思います。