私は原発反対派ではありません。
確かに今の時代、原子力発電所は嫌われており
実際これからのエネルギーとは言えません。
しかし残る原子力燃料を消化しながら研究し
最終的には宇宙へ放出して太陽に帰すまで
運用する義務があると思っています。
そんな中、悲しい事件がありました。
高浜原発で長さ110mのクレーンが強風で
「ポキッ」と折れ、原発施設を損傷させたのです。
「放射能漏れはない」「施設損傷はない」
などの発表がありましたが、そんなの当然です。
それよりも気になるのは関西電力のコメントです。
「クレーンが風で倒壊するおそれがあることは
検討していたが、至らなかった部分があったかも
しれない。」
これです。
想定したり、検討したりして対策をとっていなかったのです。
これまでも川内原発や伊方原発での避難方法が
運転手に対し定員の比率の少ないバス頼りである
ことに疑問を呈してきましたが、高浜原発も
「事故がおこった場合は何もできません!」
と宣言されたような、今回事故後のコメントです。
原子力発電所や研究は今後も必用です。
しかし、それを運用する側は、運転や研究ができる
環境を作る「責任」というものを感じてほしいものです。
今回の事故を関西電力は放射能漏れもないし、さほど
問題ではないと感じておられるようですが、恐らくこの件で
高浜原発は終了です。
「関電ガス」とかサイドビジネスに精を出すことも
やめろとは言いませんが、本業をもっと大事にしてください。