2017年1月28日土曜日

高浜原発終了

私は原発反対派ではありません。
確かに今の時代、原子力発電所は嫌われており
実際これからのエネルギーとは言えません。
しかし残る原子力燃料を消化しながら研究し
最終的には宇宙へ放出して太陽に帰すまで
運用する義務があると思っています。

そんな中、悲しい事件がありました。
高浜原発で長さ110mのクレーンが強風で
「ポキッ」と折れ、原発施設を損傷させたのです。

「放射能漏れはない」「施設損傷はない」
などの発表がありましたが、そんなの当然です。
それよりも気になるのは関西電力のコメントです。
「クレーンが風で倒壊するおそれがあることは
検討していたが、至らなかった部分があったかも
しれない。」
これです。
想定したり、検討したりして対策をとっていなかったのです。

これまでも川内原発や伊方原発での避難方法が
運転手に対し定員の比率の少ないバス頼りである
ことに疑問を呈してきましたが、高浜原発も
「事故がおこった場合は何もできません!」
と宣言されたような、今回事故後のコメントです。

原子力発電所や研究は今後も必用です。
しかし、それを運用する側は、運転や研究ができる
環境を作る「責任」というものを感じてほしいものです。
今回の事故を関西電力は放射能漏れもないし、さほど
問題ではないと感じておられるようですが、恐らくこの件で
高浜原発は終了です。
「関電ガス」とかサイドビジネスに精を出すことも
やめろとは言いませんが、本業をもっと大事にしてください。