2017年1月23日月曜日

トランプ大統領のウィークポイントはロシアとドイツ

昨日の呟きのつづきです。

で、「日米同盟破棄」をチラつかせるアメリカに対し
一歩もひかない協議をせよと若干無責任なことを
言いましたが、そのためにはトランプ大統領を
理解することが必須です。
私もそんなに詳しいわけではありませんが、
少し考えてみます。

これまで申した通り、トランプ大統領はビジネスマン
です。アメリカがいかに利益を得て、雇用を増やし、
景気をよくするかしか考えていません。
そのためにこれまでの問題点を改善し、これからの
問題点となりそうな種や根っこをすべて刈り取ろうと
しています。たとえばトヨタが「今、貢献している」
ということは無意味なのです。
外交問題もすべて、ビジネスのための布石です。

そんなトランプ大統領、不可解な点が2点あります。
ひとつはロシアとの関係です。不確かな情報では
ありますが、トランプ大統領がロシアに弱みを握られて
いるというところです。就任前の会見でCNNの質問を
拒否したのもここにありますし、大統領が対ロシアの
踏み込んだ発言になると、滑舌が悪くなるのは
明かです。

もうひとつは就任前の会見のあと、日本の麻生大臣の
発言から考えます。

麻生太郎財務相は13日の閣議後会見で、
トランプ次期米大統領が大統領選後初の会見で
貿易赤字の相手国として日本を名指しし不満を表明したことを受け、
「米国の貿易赤字は中国が一番で、半分を占めている」と指摘。
その上で「日本やメキシコよりドイツの方が(米国の赤字は)上ではないか。
なぜドイツが出ていないのか」と疑問を呈した。

アメリカの対貿易赤字国ベスト5は
中国、カナダ、メキシコ、日本、ドイツなのに、
ドイツの名前がでていないのです。
これはトランプ大統領の先祖が
ドイツからの移民であったためと言われています。
移民に対して厳しい政策をとるトランプ大統領ですが
不法ではないにしろ、もとはドイツからの移民なのです。
ここからは推察になりますが、ロシア同様ドイツの件も
何らかの事情があるものと思われます。

日本に「週刊文春」があるように、アメリカにも
スキャンダルをスクープする情報力があります。
叩けばいくらでも埃がでそうな大統領だからこそ、
その「埃」を交渉材料として収集する必用があります。