2017年1月2日月曜日

テレビ>ネット

年末のテレビ番組は録画したままのものもあるので
どれが面白かったかとか言うことはできませんが、
紅白歌合戦のハーフタイムショーに登場した
渡辺直美とピコ太郎は紅白に限らず年末年始に
よく見かけた気がします。

どちらも海外でウケた日本人ということでの起用ですが
ご存知のとおりピコ太郎は動画再生サイト「YouTube」
昨年の世界2位の再生回数ということで、日本のみならず
トランプ次期大統領の孫娘がものまねする動画も
アップされるなど、予期せぬ大ブレークでした。
実際にあの動画はリズムと言い、曲の長さと言い、
歌い方と言い、見せ方と言い、凄く計算された
素晴らしい映像作品です。

しかし、ひとつ疑問があります。
「YouTube」という世界の中のトップスターが
テレビに出演して雑談すると言うのはどうなのでしょうか?
「YouTube」のスターはあくまで「YouTube」のスターで
テレビに出てしまうと何かが壊れてしまうような感じがします。

ピコ太郎本人もそのリスクを承知しているはずですが
それでも多数のテレビ出演をしたのは「テレビ>ネット」
ということだからです。
ネット広告が急増、ネット関連株高騰などと、いかにも
インターネットが天下をとっているように聞こえますが
現実に通信、放送の主役は今も「テレビ」なのです。
昔、吉田拓郎や荒井由実などのミュージシャンは
はほとんどテレビに出演しませんでした。
テレビに出演しないという話題の有名YouTuberが
現れた時、その構図は覆ったと言えます。