2015年8月6日木曜日

戦争について 戦後から現在

戦争で敗れ廃墟となった日本を救ったのは
戦争でした。

太平洋を管轄下にしたいアメリカと太平洋に
国土を求めるロシアは日本が降伏したため
その矛先を日本の統治から解放された朝鮮
に向けます。
日本が降伏した時点でロシアはすでに満州
を占領し朝鮮半島まで掌握し、脅威に思った
アメリカも朝鮮半島南部に勢力を維持して
朝鮮は北緯38度線で南北に分断されて
いました。

そして1950年現在の北朝鮮(と言っても
実質ロシアと戦後できた中華人民共和国)
が38度線を南下し建国直後の大韓民国
(と言っても実質アメリカ合衆国)を攻め
朝鮮戦争は始まります。
この戦争により物資が大量に必要になり
「朝鮮特需」と呼ばれる好景気から日本は
急速な復興を成し遂げます。

降伏後マッカーサーがやってきて日本国
憲法を作ったことは有名ですが、軍隊を
保持しない日本が自衛隊を持つことは
朝鮮戦争で日本に軍隊を十分に駐留でき
なくなったために生まれたのです。
日米安保で日本軍を解体し米軍が日本
に駐留しロシアの脅威に対抗する計画は
早くも崩れます。

さらにベトナム戦争に失敗してからは
海外の紛争に介入する「世界の警察」と
してのアメリカのポジションをアメリカ国民
が反対していく風潮になっていきます。
特に近年は戦争に投じる巨額が招いた
財政赤字が世論から非難される風潮から
軍事力に力を入れづらくなっています。

アジア太平洋政策も同様です。
ロシアからソビエト連邦となり冷戦と
呼ばれた時代から比べロシアは衰退
しました。正直なところアメリカは
経済的な事情でこの地域の軍事力を
縮小したいと思っています。
現在国会において問題となっている
安保法制は、簡単に言えば日本に
駐留するアメリカ軍の力を弱める代わりに
自衛隊さんがんばってくださいという
ものです。
決して日本が平和だとか戦争するとか
ではなく、アメリカのご都合なのです。

しかしロシアは択捉島に空港を作り
北朝鮮は日本海へミサイル実験、韓国は
竹島を武力占拠、中国は尖閣問題以外にも
日本との排他的経済水域内にガス田を
作り、南沙諸島を埋め立てたりと我国の
周辺が平和でないことは明らかです。
「日本は平和国家だからまわりが何を
しようと黙認する」という考え方が本当に
戦争をしてはいけないという考え方
なのでしょうか?
私達の世代はそれでいいかもしれませんが
このまま周辺国から領土を削られていくと
必ずどこかの時点で一部の声の大きい人々
の導きで再び戦争へと歩みそうな予感が
します。

そのようなことをおこさない為に抑止力は
必用です。しかしそれだけではダメです。
過去の歴史からみても外交をいかにうまく
するかが重要です。日本が周辺国から
圧力をうけてもその外側の国々から応援
してもらえるような環境を築くことが、
何より平和への道だと思います。