戦争は神風特攻隊など執拗に抵抗する日本
に対して、諦めさせるためにアメリカ合衆国が
投下したと学校で教えられました。
これも最近になってわかってきました。
日本目線からいうと戦争を繰り返し、最後に
第2次大戦で大きな被害を受け、戦争の
愚かさに気づいて平和国家となり現在に
至りました。
しかしアメリカの目線からは違っているのです。
欧州に比べて海外進出の遅れたアメリカは
アジア太平洋をアメリカ圏とするため、
欧州から日本に移行した支配の流れを自国
のものとするため日本をコントロールしたかった
のです。アメリカから開戦しては世論の反発を
受けるため敢えて日本から開戦させるように
します。計算通りアメリカは優位に戦争を
すすめていきます。しかしその最中に世界の
流れが変わります。ドイツに勝利したロシアが
反対側の太平洋に目をつけたのです。
日本もアメリカに勝てないことはわかっており
戦争を有利に終わらせるためロシアに仲介
してもらおうとします。ここでアメリカはシナリオ
が狂いはじめたことに焦りを感じます。
アメリカがアジアを治めるはずがロシアに
奪われてしまうという危機感です。
そこでアメリカは今後の世界の中で自国を
有利にするためパフォーマンスをします。
これが原爆投下です。
7月20日原爆投下のための実験爆撃が
行われ8月6日と9日にそれぞれ異なる
タイプの原子爆弾を投下します。
今後の戦局を睨んでのアピールとどのような
威力があるかのデータ収集が目的です。
3発目の投下予定があり14日に実験投下を
しましたが、その日に日本から降伏通告が
きたため、実施に至りませんでした。
その後も朝鮮戦争を経てベトナム戦争まで
アメリカはアジアで戦い続けたのでした。
一方ロシアはスターリンの領土拡大の目論みで
日本が15日降伏宣言した後も日本を攻撃し
樺太南部と北方4島を占領します。9月2日に
日本が連合国と調印後も北海道占領を
しようとしますが、アメリカの圧力で断念します。
アメリカとしては自国の利益のため、ロシアの
極東進出を阻みたかったのです。
「日本が降伏宣言した後、ロシアが日本の一部
を占領したが終戦協定前なのでアメリカは
ロシアを非難したり侵攻阻止ができなかった」
というこの一連の流れは戦後70年がたった
今も変わっていません。
過ぎた過去に対し日本が悪い、アメリカが悪い
と言うつもりはありません。
単に「戦争反対」というのではなく、今とその
時代との感覚や背景が異なることを考えた上で
今現在もその時代と繋がっているということを
認識することが重要だと思います。