2015年8月17日月曜日

アメリカの沈黙

8月14日安倍首相は、戦後70年談話を発表しました。
次の世代に、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない
とする一方、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任が
あるとし、過去の行いについて「事変、侵略、戦争」の3つ
を挙げ、平和への決意を表明しました。
そして今後世界の平和と繁栄に貢献すると述べました。

先の世代に、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない
とは言いましたが、今後も日本は謝罪をつづけることだと
思います。
戦争をして世界に迷惑をかけた日本か悪いから謝ります
と日本が謝り、関係国もそれに頷く繰り返しで、本当に
よいのでしょうか?

私はそろそろアメリカ合衆国が勇気を持って、太平洋戦争
について語るべき時ではないかと思います。
1932年。日本の731部隊が中国において人体実験や
生物兵器開発をしていた事象。
1937年。日本軍が中国南京市において30万人の市民を
虐殺したという事件。
1941年。日本がアメリカに奇襲をしかけた真珠湾攻撃。
その頃あったとされる日本軍韓国従軍慰安婦問題。
1945年。広島、長崎への原爆投下。降伏後ソビエト軍
の日本人惨殺。
これらの真実の欠片が最近になって漏れ始めています。
たとえば南京事件を報じたニューヨークタイムズの
通信員が南京で日本軍が虐殺する光景を見なかった」
「中国兵が安全区に入り、南京市民に乱暴をしていた」
など証言しているのです。

アメリカ軍諜報部はこれら一連の詳細を戦中戦後で把握
しているはずなのですが、口を閉ざしたままです。
中国、ロシアそして韓国までもが、真実を捻じ曲げようと
しているのを傍観しているのです。
何より可哀想なのは政治家も含めたアメリカの国民です。
最近でこそ経済が悪化してそれどころではないものの
「世界の警察」「世界の指導者」と自負してきておりながら
歴史の真実に口を閉ざす一部の思惑によって、裏切られ
つづけているからです。

もちろん日本が犯した罪は大きくこれからも謝罪を続けます。
しかし真実が歪むにつれ、新しい戦いへの動機が生まれ
いつの日かアメリカの沈黙から新しい悲劇はくり返されます。