2016年8月14日日曜日

シニア向け製品

シニア向け製品はいろいろと支持されてヒットしています。
顕著なのはサプリメントの類です。
青汁、グルコサミン、セサミンなどテレビをつけっぱなしに
していると必ず聞こえるワードです。
高齢化社会の到来と高齢者は若年者よりもお金をたくさん
持っているので、利益が得やすいからです。

電機製品も同様で、表示やボタンを大きめにした高齢者向け
スマートフォンはアイフォーンなみに利益を生みだしています。
しかしこれに味をしめて、同じような製品をマイナーチェンジ
させて毎年発売するようでは、電機業界の未来は明るく
ありません。

たとえば今の80歳くらいの後期高齢者世代は結婚した頃
テレビも電話もなく洗濯機はあっても脱水機のない
家電に恵まれていない世代です。
60歳くらいの世代になると子供の頃、貧しくなければ
一家に1台モノクロのテレビもあり、結婚する頃には
冷蔵庫、洗濯機の家電だけでなくオーディオ機器も
購入できる金額になっています。
50歳以下になると少年期はカラーテレビ、中高生になると
ビデオも普及、社会人になると人によっては携帯電話や
パソコンを購入していった世代となります。

つまり今の時代、高齢者向け機器は見やすく、わかり易く、
操作し易ければ、中国製でもヒット商品になれます。
しかしこれからの高齢者、今の65歳くらいから下の世代は
電機製品に詳しい人に年々変わってきます。
たとえば携帯電話だと特にプッシュする数字を大きくしなくても
直感的に操作できるようになります。
ハードについては特に高齢者向けと位置づけなくてもよい
かわりに、アプリケーションには複雑なものを取り入れると
受け入れられなくなる可能性があります。

毎年毎年コンセプトを変えていくつもりではないと、高齢者向け
製品を定着することは難しい時代が到来するのです。