シニア向け製品はいろいろと支持されてヒットしています。
顕著なのはサプリメントの類です。
青汁、グルコサミン、セサミンなどテレビをつけっぱなしに
していると必ず聞こえるワードです。
高齢化社会の到来と高齢者は若年者よりもお金をたくさん
持っているので、利益が得やすいからです。
電機製品も同様で、表示やボタンを大きめにした高齢者向け
スマートフォンはアイフォーンなみに利益を生みだしています。
しかしこれに味をしめて、同じような製品をマイナーチェンジ
させて毎年発売するようでは、電機業界の未来は明るく
ありません。
たとえば今の80歳くらいの後期高齢者世代は結婚した頃
テレビも電話もなく洗濯機はあっても脱水機のない
家電に恵まれていない世代です。
60歳くらいの世代になると子供の頃、貧しくなければ
一家に1台モノクロのテレビもあり、結婚する頃には
冷蔵庫、洗濯機の家電だけでなくオーディオ機器も
購入できる金額になっています。
50歳以下になると少年期はカラーテレビ、中高生になると
ビデオも普及、社会人になると人によっては携帯電話や
パソコンを購入していった世代となります。
つまり今の時代、高齢者向け機器は見やすく、わかり易く、
操作し易ければ、中国製でもヒット商品になれます。
しかしこれからの高齢者、今の65歳くらいから下の世代は
電機製品に詳しい人に年々変わってきます。
たとえば携帯電話だと特にプッシュする数字を大きくしなくても
直感的に操作できるようになります。
ハードについては特に高齢者向けと位置づけなくてもよい
かわりに、アプリケーションには複雑なものを取り入れると
受け入れられなくなる可能性があります。
毎年毎年コンセプトを変えていくつもりではないと、高齢者向け
製品を定着することは難しい時代が到来するのです。