安倍首相を議長とする政府の経済財政諮問会議は
国内総生産(GDP)を600兆円まで増やすため
企業の設備投資や賃上げを促す方策として、
企業の利益にかかる法人実効税率を来年度中に
20%台に引き下げるよう方向に舵を取りました。
しかし、これは経済対策にはなりません。
すでに投資や賃上げできる環境にありながら
高齢化からの人材確保のための待遇改善に
のみ力を入れる現状で、多少法人税を減税しても
国の借金が増えるだけです。
この先の法人税減税は条件を満たす企業にのみ
実施すべきです。
条件は大規模な設備投資を行い平均3%以上の
賃上げをおこなった企業というのはどうでしょう?
もちろん設備投資は海外に対しては対象外です。
首都圏以外に本社をおく企業の法人税は下げ、
首都圏に本社をおく企業の法人税を増税することが
私の理想です。
企業が労働者に成果主義を求める前に、国家が
企業に成果を求める方が先です。
普通なことをしていけば普通に悪化するのは
当然の理です。
「アベノミクス三本の矢」「地方創生」「1億層活躍」
これまでいろいろなキャッチフレーズが生まれても
結果が残らないのは、それぞれのキャッチフレーズ
に相当する行動がとられていないからです。
これからの法人税減税は申請をした企業に対し
審査をして、おこなうべきで、どれもこれもという
事をするのであれば、やらないほうがましです。
いずれにしろ、消費税を増税する中での減税は
それなりの効果が確約されないと、日本共産党が
政権を握ることが現実味を帯びてきます。