大阪市の天王寺から神戸にかけて
阪神工業地帯を横断する国道43号線は
日本屈指の危険道路といえます。
大阪でも弁天町や泉尾での死亡事故は
恒例にもなっており、信号機等の調整で
対策を講じるものの成果はありません。
そこで本日パトカーがトラックと衝突して
クシャクシャになる事故がありました。
私も以前、西成区から港区に向かい
大正通との交差点で青信号にも関わらず
対向から強引に右折するトラックに
当てそうになったことがありました。
驚したのは、
回避ご再び直進しようとしたところ
後続のトラックが絶え間なく右折してきて
渋滞もしていない青信号なのに
交差点を越えられなかったことです。
弁天町や泉尾の交差点が危険な理由には
第一にトラックが多いことです。
迂回路として、阪神高速湾岸線がありますが
この不景気に有料道路を利用するのは
長距離輸送などの一部のトラックだけです。
第二に大阪西部の43号線の構造にあります。
神戸から大阪市に入るまでは
普通の国道ですが、淀川を越えると
弁天町まで信号のない高架道路になります。
実際は西成区まで高架道路は続きますが
弁天町から有料になるため
弁天町でほとんどの車は下に降ります。
しかし、ここからも高架運転のリズムで
運転するため、この先の交差点では
信号無視が増えてしまうのです。
これらの危険な交差点に信号無視を
自動で取り締まる機械を設置するよりも
西淀川区から港区にかけての
無料高架部分も有料としてトラックが
ゆっくりでないと走りづらい環境にすべきと
思います。
阪神高速湾岸線以外に
迂回する国道をつくればいいと
思う人もいるかもしれませんが
それは無理です。
もちろん用地買収も難しいですが
神崎川、淀川、安治川、尻無川、木津川と
5つの川を跨ぐ大きな橋をかけるだけでも
相当な費用がかかります。
大阪維新の会が区切る5つの区に
問題があるとするのはまさにここです。
湾岸区として南北の区にすると
行政的に便利でも、大きな川や港に阻まれ
人や物の行き来について
無視しているからです。
ネット通販が発達していく今後も
都市部のマイカーが減少しても
トラックが減ることは
しばらく望めません。
スピードも大切ですが、
安全のほうがより大切であることを
関わるすべての方が
認識してほしいものです。