2017年8月31日木曜日

スピルバーグはウルトラセブンを見ていた模様
















ウルトラセブン第23話「明日を捜せ」
の冒頭、男がダンプカーに追われる
シーンです。
誰が運転しているのかわからない
ダンプに執拗に追いかけられる中、
静電気をダンプから道路へ逃がす
チェーンが道路のコンクリートを這う
カットが不気味さを増長させます。

このシーン、「ジョーズ」「E.T.」
「ジュラシック・パーク」のなど手掛けた
スティーヴン・スピルバーグ監督の出世作
「激突!」に非常によく似ています。
「激突!」は乗用車がトレーラーに
ひたすら追いかけられる映画で
この作品をきっかけに、スピルバーグ監督
はヒットメーカーとなります。

スピルバーグ監督は日本映画に
興味を持ち、黒澤明監督の影響を受けている
とあるインタビューで答えていました。
ウルトラセブン「明日を捜せ!」が
1968年3月放送で、スピルバーグ氏の
「激突!」が1971年11月公開
なので、ほぼ見ていたことは確実です。

ただ、ほんの冒頭1分弱のシーンを
1本の息もつかせぬ映画として
作り上げたのですから、スピルバーグ氏の
才能を讃えるしかありません。