2017年5月18日木曜日

自動車販売の在り方が変わる日

旭化成は昨日、自社の樹脂材料などを採用した電気自動車の
コンセプトカー「AKXY(アクシー)」を公開した。
AKXYにはポリフェニレンエーテル樹脂、ナイロン66繊維など
27品目に及ぶ旭化成の技術、素材を詰め込み
軽量、高強度を強みに置き換えを狙う野心もうかがえる。
自動車メーカーに食い込むには、コンセプトやデザインなど
開発の初期段階から設計陣に入り込むことが不可欠で
部品メーカーを飛び越えた自動車大手とのパートナーシップ作りは
旭化成の最大の課題といえる。













日本経済新聞に「旭化成が電気自動車」とあり
驚いた人もいるかもしれませんが、中国では
町の鉄工所が電気自動車をつくっているほど
たくさんの会社が手掛けていることからすれば
驚くことではありません。

旭化成は直接販売するのではなく、自動車メーカーに
売り込んだうえで、自社の素材を自動車で採用して
もらうのが狙いです。
現在、PanasonicやGSユアサなど
バッテリーメーカーはハイブリッドやEVなどの
車輛開発でトヨタやホンダなどと提携しており
その枠に入るための戦略なのです。

今後はもしかすると自動車販売の在り方自体が
変わるかもしれません。
たとえばネットで購入し、メンテナンスは
そのメーカーが提携している電機量販店や
ロータスグループのような自動車工場でおこなう
といった感じになると、トヨタやホンダでない
アメリカのテスラのようなEVメーカーが
たとえばSONYやPanasonicの子会社で
現れる日がくるかもしれません。