旭化成は昨日、自社の樹脂材料などを採用した電気自動車の
コンセプトカー「AKXY(アクシー)」を公開した。
AKXYにはポリフェニレンエーテル樹脂、ナイロン66繊維など
27品目に及ぶ旭化成の技術、素材を詰め込み
軽量、高強度を強みに置き換えを狙う野心もうかがえる。
自動車メーカーに食い込むには、コンセプトやデザインなど
開発の初期段階から設計陣に入り込むことが不可欠で
部品メーカーを飛び越えた自動車大手とのパートナーシップ作りは
旭化成の最大の課題といえる。
日本経済新聞に「旭化成が電気自動車」とあり
驚いた人もいるかもしれませんが、中国では
町の鉄工所が電気自動車をつくっているほど
たくさんの会社が手掛けていることからすれば
驚くことではありません。
旭化成は直接販売するのではなく、自動車メーカーに
売り込んだうえで、自社の素材を自動車で採用して
もらうのが狙いです。
現在、PanasonicやGSユアサなど
バッテリーメーカーはハイブリッドやEVなどの
車輛開発でトヨタやホンダなどと提携しており
その枠に入るための戦略なのです。
今後はもしかすると自動車販売の在り方自体が
変わるかもしれません。
たとえばネットで購入し、メンテナンスは
そのメーカーが提携している電機量販店や
ロータスグループのような自動車工場でおこなう
といった感じになると、トヨタやホンダでない
アメリカのテスラのようなEVメーカーが
たとえばSONYやPanasonicの子会社で
現れる日がくるかもしれません。