2018年5月20日日曜日

「魔法少女」という 冠

一番最初に「魔法少女」と銘打った
テレビアニメ「魔法少女ララベル」は
「東映魔女っ子シリーズ」最後の作品
でした。

昭和41年「魔法使いサリー」から
はじまった同シリーズは
視聴者から飽きられ、
昭和56年「魔法少女ララベル」で
人気低迷のため終了しますが、
歴史を終えたかと思われたこの作品が、
近年多い「魔法少女」と銘打った
タイトルのパイオニアとなりました。
今期も「魔法少女俺」「魔法少女サイト」
というタイトルの作品が放映されています。

しかし昭和の「魔法少女ララベル」と
平成の「魔法少女」は同類とは言えません。
ララベルが小学生女児向けだったのに対し
平成の「魔法少女」は大人向けであり
性別で言うと男性向けと思われるからです。
今期の「魔法少女サイト」は原作が
週刊少年チャンピオンであることからも
これは言えます。
「魔法少女俺」は、ボーイズラブ系な
成人女性に好まれそうな内容です。

魔女っ娘シリーズのように、
小学生女児向けには「魔法少女」という
冠はありません。
「セーラームーン」や「プリキュア」が
その代表的なものです。
言わば「魔法少女」は少女アニメからの
派生でありますが、
「魔法少女まどか☆マギカ」のように
そこから名作も生まれており
日本アニメ発展を探る上で
重要なキーワードであることは
違いありません。