ウルトラセブン「超兵器R1号」
今から半世紀前に放送された特撮ドラマの
再放送を昨夜見ました。
地球を狙う宇宙人への抑止力として、
超兵器R1号を完成させた地球防衛軍は
生物が生息していないとされるギエロン星に
「超兵器R1号」を発射します。
実験と地球を侵略しようとする宇宙人に
見せつけるためです。
実験は成功しギエロン星は消滅しますが
そこからギエロン星獣なる生命体が
地球へ飛来、地球防衛軍は特殊兵器で
一旦はギエロン星獣を退治しますが
「超兵器R1号」にも耐えた不死身の体は
一夜で再生して東京へ侵攻します。
ふたたび地球防衛軍が阻止を図るも
「超兵器R1号」の影響で放射能の灰を
拭き散らかし撤退する中、ウルトラセブンが
登場して、放射能で汚染された区域で
ギエロン星獣をやっつけるという話です。
ギエロン星獣との戦いの後、地球防衛軍参謀、
ウルトラ警備隊隊長、ミサイル開発者は
さらなる超兵器を開発すれば、本当に地球の
平和が維持できるかを検討します。
「強力な兵器を開発しても、敵はさらなる
強力な兵器で対抗してくる。血を吐きながら
続けるマラソンをするほど人類は愚かではない」
ということで、超兵器開発中止を次の会議で
提言すると言い、ハムスターが回転する籠で
くるくると走るシーンで物語は終わります。
まさしく今の北朝鮮です。
日本に原子爆弾を投下したアメリカは、
自国での核実験で多くの兵士が被ばくします。
北朝鮮が放った核は、なんらかのカタチで
必ず自国を放射能で満たす結果になります。
以前「ウルトラセブン・第四惑星の悪夢」
で半世紀前に、機械化で便利になる反面、
仕事が減ったり、機械に縛られる生活に
現代が陥る予言をしたような作品と評し
ました。
当時が米ソ冷戦時代であったという背景も
あるかもしれませんが、まさに今回の話は
北朝鮮の思考を予言したような作品です。