2016年10月17日月曜日

小池都知事はメディアの使い方が上手いが、メディアが小池都知事の思惑についていけない悲劇

今月は気候が穏やかで、天気の良い日も多く
画像が主流になっています。
だからといって、言いたいことがたまっている
わけでもありませんが、今話題の小池都知事の
ことでも呟きますか。。。

お昼のテレビ番組の半分近くは小池都知事の話題です。
その中で3つの話題について思うことを言ってみます。
まずは、築地市場移転問題で豊洲の移転予定地の
地下空間大気中から国の指針の7倍の水銀が検出
されました。今から半世紀前もの問題が、まさか現代に
でてくるとは私も思いませんでした。それでも橋下徹氏は
豊洲の地下水は飲めると言い切れるのでしょうか?

次に知事の報酬半減の件です。
これにより都議会議員の報酬が知事より上回ることになり
「それはやり過ぎ、都議会議員も給与を減らさないといけない
空気になり、かわいそう」とある番組で言ってました。
この考え方は間違いです。
報酬半減をした小池都知事の狙いは、これを実行することにより
都民だけでなく国民に都知事や都議会議員はこれだけの
報酬を受けているという情報を伝えることだったのです。
本当に都知事の報酬を減らすなら、大阪のように退職金をカット
すればよいだけの話です。
「都知事の報酬が少なくなれば、優秀な人材が集まらない」と言う
時代遅れのバカもいるようですが、今回はそういう話ではないのです。

最後に東京オリンピックのボート競技会場をどこにするかの
話題です。
これも前件同様、メディアを利用し、オリンピックではどれくらいの
費用がかかるのかを都民に知ってもらう情報発信をしているのです。
一番理想的なシナリオは宮城、埼玉に移転した場合こうなるという
話題を毎日のように発信して、最終的に増額前の予算での
東京開催です。しかしそうなると、なぜそんなに簡単に予算を
上げたり下げたりできるのか、叩かれるのは必至です。
落としどころとしては、安倍総理の言う「復興五輪」の象徴としての
宮城県長沼開催となりそうな気がします。
ただ、単に予算を下げるためにそうするわけではないのです。

小池都知事はもともとメディアから政界にはいっただけあり
他の政治家よりもメディアの使い方が上手いと思います。
ただ残念なのは、メディアがまだ小池都知事の思惑に
気づかないところです。