2017年12月22日金曜日

致命的な遅れ

日本郵便を傘下に置く日本郵政の
長門正貢社長は昨日記者会見し、
東京と大阪で今月、約1万3500個の
荷物の配達が最大半日遅れたことを
明らかにしました。
「致命的な遅れはない」と強調し、
配達員の確保もできているとのことです。

このニュース、明らかにおかしいです。
宅配便の基本は夕方から夜にかけて
収集した荷物を深夜に長距離移動させて
早朝に配達最寄りのセンターへ振り分ける
繰り返しです。
深夜は渋滞がないので、所要時間に
差がでず、燃費もいいので、こうなります。
具体的には大阪から東京へ送る場合、
大阪の最寄りの荷物を受付するセンターに
夕方までに届けると、深夜に東京へ移動し、
翌朝には東京の送付先のそばのセンターに
荷物は到着します。
だとすると本日「翌日午前指定」とした
荷物を送って半日遅れると、翌日の
午後に最寄りのセンターに荷物は到着し
「致命的な遅れ」となります。
日本郵政の場合、ホームページでは
北海道、沖縄の遅れに関しては
予告していますが、それ以外については
しるされていません。

いずれにしても、他社の値上げに乗り遅れ
荷物が「ゆうパック」に集中していることは
明らかで、それに対して体制を構築して
いなかったことも事実です。
元お役所ならではの体質かもしれません。