2016年9月30日金曜日

豊洲盛土問題から見える責任の所在

東京築地市場の移転先である豊洲市場の建物下に
土壌汚染対策の盛土がされていなかった問題で
東京都は盛土をしないことを決めた時期や決めた
人物を特定できなかったとの調査報告をまとめました。
これは予想どおりです。
仕事のできない組織が責任の所在を探り出すことなど
できません。もちろん対策もとれず、今回の一件が
今後の都政を変えることはないでしょう。

責任の所在とはどのように探るのかということが
ちゃんとわかっているのでしょうか?
まず、建築した事業者から責任を問います。
都が盛土をするように命じているのに、依頼通りに
施工していないのであれば、事業者の責任です。
依頼通りなら電話や面会で打ち合せした都の職員の
名前が残っているはずなので、そちらの責任となります。
名前がだせない場合は事業者の責任です。
打ち合せした都の職員には誰の指示かを問い、
それが明確にできなければその職員の責任です。
このような順序で責任を明確にして、メディアには名前を
報告しなくてもいいのですが、記録は残すべきです。
それくらいのことができない団体が、膨大なお金を
取り扱うのは危険極まりないことだと思います。

正直、豊洲市場の空洞問題よりも、モニタリング調査で
これまで異常がなかったのに、急に異常がでたほうが
気になります。